ランニングを始めたいけど、
「どんな服装で走ればいいのか分からない……」
と悩んでいる方はいませんか?
この記事では、ランニング初心者の服装選びについて解説。
- 速乾Tシャツ
- ランニングパンツ
- ランニングシューズ
- キャップ
- ランニングソックス
- サングラス
- ポーチ
- 高機能インナー
- アウター
- 小物(ニット帽子、ネックウォーマー、手袋)
- リフレクター(反射材)
- ヘッドライト
自身ラン歴10年の市民ランナーです。
具体例を交えながら、選び方のノウハウを分かりやすく伝授します。
ランニング関連のウェアやアクセサリーの種類は豊富です。
なにが必要で、どの順番で揃えていいのか、初心者にとっては判断が難しいですよね。
しかし安心してください。
この記事を読むことで、それらの悩みがスッキリ解決します。
紹介する内容をもとに、快適なランニング生活をスタートしてみましょう!
服装の基本アイテム(春〜秋向け)
春から秋にランニングをおこなう場合、3つのアイテムがあれば始められます。
服装を選ぶ際、なにから手をつけていいのか迷ったら、以下のアイテムを揃えてみてください。
1.速乾Tシャツ
最初に紹介するのが速乾Tシャツ。
気温に合わせて長袖を選択するのもありです。
「普段出かけるときに着ているTシャツじゃダメなの?」
と疑問に感じた方のために、選ぶ理由について説明します。
生地をドライに保つ必要性
ランニング中は大量に汗をかきます。
汗を素早く処理できないと多くのデメリットが生じます。
- ベタついて不快に感じる
- 汗を吸ってウェアが重くなる
- 生地がはりついて動きの妨げになる
- 汗冷えする
お出かけ用や家着によく使われる、綿素材(コットン素材)は乾きにくいためNG。
ランニング用には、ポリエステルなどを使った速乾性に優れたTシャツを選びましょう。
真夏にはノースリーブが快適
真夏にはノースリーブシャツもおすすめです。
上腕部を露出するだけで、Tシャツよりはるかに涼しく感じられます。
袖がくっつかず、腕振りしやすいメリットも得られますよ。
気温の高い日は、速乾素材×ノースリーブ型のトップスを活用してみるといいでしょう。
2.ランニングパンツ
次にランニングパンツを準備します。
Tシャツ同様、速乾性に優れた生地を選びましょう。
ランパン選びで押さえておきたい、別のポイントについて解説します。
短めの丈が走りやすい
一言でランパンと言っても、さまざまな丈の長さが用意されています。
結論、膝上丈(膝の高さより短い丈)を選ぶのがおすすめ。
その長さを超えてしまうと、走っているときにランパンが膝に引っかかることがあります。
ダッシュなどのダイナミックな動きの際には、とくに注意が必要です。
脚の動きを妨げない膝上丈のランパンを手に入れましょう。
気温が低い日はロングパンツを活用しても問題ありません。
このとき、ストレッチ性の効いたモデルを選んでおくと安心です。
タイツの選択肢もある
ランニング用のボトムスには、タイツの選択肢も存在。
同じく膝上丈やロング丈といった長さから選べます。
ランパンの代わりに履いたり、あるいは組み合わせて使ったりが可能。
着圧による筋肉サポート効果付きの製品も多く、近年タイイチ(タイツ1枚)派のランナーが増えている気がします。
機能性を重視する方は選んでみてください。
3.ランニングシューズ
次に登場するのがランニングシューズ。
初心者の方でも、慣れてくると月に数十kmの距離を走ることは珍しくありません。
一般的なスニーカーではすぐにかかとが減ってしまい、交換の手間とコストが増えます。
ソールの耐久性に長けた、専用シューズの用意がベターと言えるでしょう。
クッション性を重視しよう
ランニングシューズはクッション性に優れたモデルを選びましょう。
初心者の方には、まだ十分な足の筋力が備わっていません。
その分ケガが起こりやすく、足を守るための機能が不可欠です。
そう言い切れるのも、過去に苦い経験をしたから。
今からおよそ10年前、
「お金がもったいないし、家にあるものでいいか」と、適当にシューズを選んでランに挑戦。
何回か走ったあと突如足の裏に痛みを感じ、病院のお世話になることに。
足底筋膜炎(そくていきんまくえん)と診断されました。
そのあと反省し、結局ランニングシューズを購入。
フカフカのクッション性や圧倒的な軽さに感動し、「最初から用意しておけば良かった……」と後悔しました。
同じミスを避けるために、ビギナーの方はクッション性に優れたランニングシューズを準備しておきましょう。
定番モデルがイチオシ
クッション性に優れたシューズと言われても、どのモデルを選んでいいのか迷いますよね。
各スポーツメーカーを代表する、初心者用の定番モデル(ベストセラーモデル)がイチオシです。
- アシックス|『GT-2000(ジーティー2000)』
- ナイキ|『エアズーム ペガサス』
- ミズノ|『WAVE RIDER(ウエーブライダー)』
上記のシューズは、クッション性や安定性が備わる一方で、軽さや反発力にも優れています。
1足あればトレーニングはもちろん、レース用としても万能に使えるイメージです。
実際に履いてみて、大きな満足感が得られました。
履き心地などの詳細については、ランニングシューズのおすすめ3選のなかで解説しています。
気になった方はチェックしてみてください。
あると便利なグッズ
より快適に走るための便利グッズを紹介します。
必要に応じて、少しずつ服装のなかに取り入れてみてください。
キャップ
天気のいい日に走る場合、キャップをかぶることを推奨します。
頭を直射日光から守れるため、熱中症予防に効果的です。
用意するときは通気性や速乾性を重視し、メッシュ素材などを使った製品を選びましょう。
目に雨粒が入るのも防げるので、悪天候のときにも活躍しますよ。
ランニングソックス
ランニングには専用のソックスが存在します。
主な特徴は以下のとおりです。
- 通気性がいい(足にマメができにくくなる)
- 滑り止めが備わる(推進力のロスが減る)
- アーチサポート機能付き(ケガ防止に役立つ)
あるのと無いのとでは、走りやすさが随分違います。
用意しておくのが理想的です。
自分は『Tabio(タビオ)』のソックスを使用。
Tabioは靴下を専門に扱う企業です。
“Made in Japan”のクオリティの高さは本物中の本物。
ソックス選びの際にぜひチェックしてみてください。
サングラス
ランニングにサングラスを用いるメリットは大きいです。
具体例を以下にまとめました。
- 目を保護できる(ゴミやほこり、紫外線の侵入をカット)
- 光の眩しさを防ぐ(ストレスの軽減につながる)
- 走りに集中できる(目線や表情を隠せる)
中〜上級者用のアイテムに思われがちですが、そんなことはありません。
ランの安全性や快適性アップのために、初心者の方でも積極的に取り入れていきましょう。
ランニング用サングラスの選び方やおすすめについて解説した記事を用意しています。
サングラスに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ポーチ
ランニングをおこなう際、ポーチがあると便利です。
スマホや小銭、鍵などを持ち運ぶときに重宝します。
ランパンのポケットを利用する手もありますが、容量が小さかったり、中身が揺れて走りにくかったりすることも……。
使いづらさを感じたら、無理せずポーチを用意するのが無難です。
自分は『フリップベルト』と呼ばれるアイテムを使っています。
伸縮性に優れた袋を採用しているため、入れた小物に対してしっかりフィットします。
カラーバリエーションが豊富で自分好みの1本が見つけやすいのも特徴のひとつ。
ランニング用ポーチを選ぶ際、ぜひフリップベルトを検討してみてはいかがでしょうか。
冬の服装
先に紹介した基本アイテムや便利グッズがあれば、春から秋にかけてランニングが楽しめます。
ですが冬に走る場合、さらなる防寒対策が必要。
ランナーの冬の服装に外せないアイテムを紹介します。
高機能インナー
冬のランニングでは、高機能インナーを選ぶことが大事。
ここでいう高機能とは、速乾性と保温力に優れたインナーを指します。
速乾性がなければ、汗を素早く処理できずに汗冷えが起こります。
また保温力がなければ身体が温まりにくく、どちらが欠けても体温低下によるケガのリスクが高まるわけです。
おすすめはmont-bell(モンベル)の『ジオライン』。
上記のスペックを満たしつつ、比較的安く購入できるメリットがあります。
ジオラインについて詳しくレビューした記事を用意しているので、インナーを選ぶ際に参考にしてみてください。
アウター
冬の服装には、冷気の侵入を防ぐためのアウターが必要です。
ズバリ、ウィンドブレーカーを用意しましょう。
防風性が備わる一方で、軽量なつくりのためランニングにぴったりです。
ウィンドブレーカーは春、夏、秋の少し肌寒い日にも出番があります。
オールシーズン活躍するアウターですので、ぜひゲットしておきましょう。
小物(ニット帽子、ネックウォーマー、手袋)
冬のランニングでは、小物を使うと効率よく寒さ対策がおこなえます。
- ニット帽子(耳も温められて便利)
- ネックウォーマー(首以外に顔面もカバーできる)
- 手袋(滑り止め付きが使いやすい)
いくら温かくても、厚着した格好だと走りづらさを感じるはずです。
小物を駆使した身軽なスタイルで冬のランニングを楽しみましょう。
夜ランの必須アイテム
以上の内容を参考に、春夏秋冬いつからでもランニングがスタートできます。
とは言え、それはすべて日中に走ることが前提です。
ランニングを始める予定の方で、夜に走ろうと考えている人はいませんか?
暗闇のなかを走る場合、より安全対策への強化が求められます。
夜ランの必須アイテムについてサクッと解説します。
リフレクター(反射材)
夜のランニングでは、周囲に自分の存在を知らせるためのリフレクター(反射材)が欠かせません。
自分は襷(たすき)型のものを使用しています。
カバーできる面積が広く、1本でいろいろな方向にアピールできます。
反射材をいくつも用意する必要がなく、走る前の準備が楽です。
100均でも購入できるので、ぜひ選んでみてください。
ヘッドライト
夜ランでは視界を確保するためにライトが必要です。
選ぶときは、頭に装着して使うヘッドライトが超便利。
手に持つタイプに比べ、メリットが盛りだくさんです。
- 腕振りしやすい
- 転んだときに受け身をとりやすい
- 光を照らす位置が安定する
登山やキャンプ、災害用としても活躍するアイテムです。
夜ランを始める予定の方は、マストで準備しておきましょう。
ランニング用のヘッドライトを探すなら、PETZL(ペツル)のティカがおすすめ。
300ルーメンの明るさが得られつつ、軽量性、防水性にも優れていて扱いやすいですよ。
夜ランの服装や、安全に走るためのコツを網羅的に解説した記事を用意しています。
こちらも合わせて読んでみてください。
ランニングを続けるテクニック
せっかく服装を用意しても、ランニングが三日坊主で終わったらどうしよう……
と不安に感じている方のために、
おまけとして「ラン継続のテクニック」を3つ紹介します。
その1|頑張りすぎない
ランニングを続けるには、頑張りすぎないことが大切。
- 毎日走らなければいけない
- 最低でも何分、または何kmは走るべき
このような思い込みは禁止です。
厳しすぎるルールを設けてしまうと、行動に移せなかったときに自己肯定感が下がり、徐々にやる気を失っていきます。
あまり気負わずに、まずは身体を動かすことを純粋に楽しみましょう。
無理のない運動量の目安が知りたい方は、初心者の正しいランニングのやり方の記事を参考にしてみてください。
その2|楽に走れるフォームを身につけよう
ランニングではフォームがとても重要です。
楽に走れる姿勢とリズムを身につけましょう。
たとえば走っていると、呼吸が苦しく感じたり、足が重くなってきたりするはずです。
ランニングはツライこと…… という苦手意識が生まれ、継続できなくなるケースは多いです。
- 背筋を真っ直ぐに伸ばす
- 目線は正面を見る
- BPM180(1秒間に3歩)のリズムを維持する
上記のポイントを押さえてみましょう。
なにも意識しない状態に比べ、フォームが安定して楽に走れるはずです。
ランニングに挑戦するときにぜひ試してみてください。
その3|楽しみ方を知ろう
ランニングは良くも悪くもシンプルなスポーツです。
人によっては飽きてしまうケースが十分考えられます。
マンネリ化せずに続けるには、楽しみ方の引き出しをもっておくことが大切。
メジャーな例だと、音楽との組み合わせがおすすめです。
好きな楽曲を聴くことで、退屈せずにランがおこなえます。
ランニングを始めると同時に、用意してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、ランニング初心者の方を対象に、服装の選び方について詳しく解説してきました。
- 速乾Tシャツ(長袖やノースリーブも可)
- ランニングパンツ(タイツも機能的でおすすめ)
- ランニングシューズ(クッション性を重視しよう)
初心者におすすめな定番ランニングシューズについては、別の記事で詳しく解説しています
- キャップ(熱中症予防に効果的)
- ランニングソックス(走りやすさが向上、Tabioがイチオシ)
- サングラス(目を守る意外にもメリット多し)
選び方の詳細は別の記事で解説しています
- ポーチ(伸縮性に富むフリップベルトが使いやすい)
- 高機能インナー(速乾性と保温性がWで必要)
mont-bell『ジオライン』については別の記事で詳しくレビューしています
- アウター(ウィンドブレーカーがおすすめ)
- 小物(ニット帽子やネックウォーマー、手袋を活用しよう)
まずは基本アイテムを用意しましょう。
そのあとで便利グッズや防寒対策のための服装、夜ランに必要な装備を随時取り入れていけばOKです。
服装選びの悩みをクリアし、楽しいランニング生活をスタートしちゃいましょう!
PS.
当サイトでは、ランニング初心者の方をサポートすべくさまざまな情報を発信しています。
快適なランニング生活を送るために、ぜひ「ランイズム」を活用してみてください。