これからランニングを始める方にとってのビッグイベント、それがランニングシューズ選び。
- なにをどう選べばいいの?
- ラン経験者のおすすめが知りたい
そのように思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ラン初心者の「はじめての1足」に相応しいモデルを3つ紹介。
- 1|アシックス 『GT-2000(ジーティー2000)』

- 2|ナイキ 『エアズーム ペガサス』

- 3|ミズノ 『WAVE RIDER(ウエーブライダー)』

自身、ラン歴10年の市民ランナーです。
これまでさまざまな種類のランニングシューズを履いてきました。
そのなかから、とくにおすすめに感じた超定番モデルを紹介します。
記事を読むことで、
- 紹介するシューズの履き心地
- 体感したメリット
- おすすめな初心者さんの具体例
がしっかりと分かります。
ランナー目線の生きた情報をお届けできたら幸いです。
シューズ選びに迷い中の初心者の方は、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
ランニングシューズが必要な理由
そもそもなぜ、ランニングシューズが必要なのか?
理由についてサクッと説明したいと思います。
足の「ケガ防止」

ランニングシューズを履く1番の理由は、足のケガ防止のためです。
ランニングでは着地の際、膝に大きな負担が加わります。
その衝撃の強さは、自重の約3倍。
足をケガから守るには、クッション性のしっかり備わった、ランニング専用のシューズを選ぶ必要があります。
「軽量」で走りやすい

ランニングシューズは、スニーカーなどに比べ軽量に作られています。
シューズが軽いことで得られるメリットは2つ、
- 足が疲れにくい
- 走りやすく、ランニングが楽しく感じる
といった点が挙げられます。
初心者の方には、「楽しく感じる」という部分が特に重要に思えます。
初めてランニングシューズを履いたときの、「軽っ!ふつうの靴と全然違う!」といったワクワク感、ドキドキ感がやる気を刺激してくれます。
「耐久性」に優れる

ランニングを続けると、何十km、何百kmもの距離を走ることが想定されます。
仮に5kmのジョギングを週2回、1ヶ月続けたとすると約40km。
初心者の方でも、2〜3ヶ月経てばトータル100km以上の距離を走ることも珍しくありません。
そんな長距離をスニーカーで走ったとしましょう。
その場合カカトがすぐに減ってしまい、何度もシューズ交換をする羽目になります。
しかし、ランニングシューズは靴底の耐久性に優れているため、初心者の方であれば、丸一年は平然と履き続けることが可能です。
この記事で紹介する3モデルに関しては、走り方にもよりますが、「700〜800km」の距離に耐えられるはずですよ。
ランニングシューズの選び方
ランニングシューズの選び方について説明します。
初心者の方が、シューズ選びで重視すべきポイントを3つ紹介します。
「クッション性」が大事
ランニング初心者のシューズ選びでは、クッション性がなにより大切です。
具体的には、クッション素材に厚みのあるモデルを選ぶ必要があります。
というのもランニングシューズのなかには、クッション材を省き、より軽量に特化した中〜上級者モデルも存在するからです。
そういったモデルは、「十分な脚力のあるランナー」を対象に作られています。
筋力の弱いランニング初心者の方であれば、足の故障を防ぐためにクッション性に特化したモデルを選ぶようにしましょう。
「安定性」も見逃せない
初心者の方がランニングシューズを選ぶ場合、安定性も見逃せません。
クッション性に優れたシューズを選んでも安定しなければ、ただの「グニャグニャして走りにくいシューズ」になってしまうからです。
安定性を表す具体例として、
- カカト部分のホールド力
- アッパー部分のフィット性
- アウトソールの面積の広さ
などが挙げられます。
しっかりとサポート力の備わったシューズを履くことで、着地のバランスが整い、ケガの抑止に繋がります。
「サイズ選び」のコツ
クッション性と安定性、どちらも備わったランニングシューズを選んだとします。
とは言え、サイズ選びで失敗してしまっては元も子もありません。
キツすぎず緩すぎない、適度なサイズを選択しましょう。
具体的には、つま先に1cmほど(指一本分くらい)の隙間があればOKです。
足の幅や、甲の高さなどの兼ね合いもあるので、サイズ選びでは、実際に履いて試す方法が手っ取り早いです。
また同じサイズのシューズでも、メーカーによって大きさが微妙に異なるため、結局のところ試し履きは必須と言えます。
「正しいサイズ選びの方法」について詳しく解説した記事を用意しています。
興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
通販でランニングシューズを買う場合、Amazonの『Prime Try Before You Buy』と呼ばれるサービスが便利です。
プライム会員特典のひとつで、対象の商品であれば配送料や返送料が無料で試着がおこなえます。
試し履きしてから購入の判断ができるため、サイズ選びのミスがなくせるというわけです。
店舗に足を運ぶ時間が取れない方や、ネットでお得に買物したい方は、ぜひ活用してみはいかがでしょうか。
ランニングシューズのおすすめ3選
自分の経験をもとに、初心者の方におすすめなランニングシューズを3つ紹介していきます。
もちろん、「クッション性」と「安定性」が備わったモデルなので安心してください。
アシックス|GT-2000(ジーティー2000)

最初に紹介するのが、日本のスポーツメーカー、アシックスが手掛けるシューズ『GT-2000(ジーティー2000)』。
GT-2000シリーズは1993年から約30年続く、アシックスのランニングシューズを代表するベストセラーモデルです。(※1)
※1 参考「ASICSベストセラー:ASICSを代表するランニングシューズ」
最新モデルは(2022年12月14日時点)、『GT-2000 11』。
雨天に強いGORE-TEX(ゴアテックス)採用モデルも存在します。
機能や素材に関する詳細は「GT-2000 11|もっと走りたい、気持ち高まる。|アシックス公式」をチェックしてみてください。
抜群の安定性
GT-2000は十分なクッション性を備えながらも、良い意味で「着地の感覚」がやや硬めです。
そのため自分としては、地面を踏み込む際のブレが少なく感じ、安定性の高さはピカイチに思えます。
- 運動経験の少ない方
- とにかく安心感をもって走りたい方
に特におすすめのシューズです。
フォームの修正に役立つ
また着地感が硬めであるメリットは、ほかにも存在します。
それは、ランニングフォームの修正に役立つ点です。
適度な硬さのあるシューズは、足裏の感覚が掴みやすく、
- 接地ポイントのズレ
- 着地や蹴り出しにおける、足の左右差
に気づきやすくなります。
ランニングの基礎(フォーム)を磨きたい!
という初心者の方にも、GT-2000がおすすめです。
ナイキ|エア ズーム ペガサス

次に紹介するのが米国のスポーツメーカー、ナイキが手掛けるシューズ、『エア ズーム ペガサス』です。
エア ズーム ペガサスが誕生したのは1983年。
約40年も前から、一般のランナーに限らず、一流の長距離選手のトレーニングにも使用される人気のシリーズです。
ナイキのランニングシューズとしては、歴代最高の販売数を誇ります。(※1)
※1 参考「ナイキ ペガサスについて知られざる10のこと|NIKE NEWS|Nike 日本」
最新モデルは(2022年12月14日時点)、『ナイキ エア ズーム ペガサス 39』。
ほかにもトレイルラン(山野を走るスポーツ)に特化した『ペガサス トレイル』や、雨や雪に対応した『ペガサス シールド』といったモデルも存在します。
自分は雪国で暮らしているため、冬のランニングではペガサスシールドを履いています。
スピード感を楽しめる
エア ズーム ペガサスは、反発力に優れたシューズです。
ランニング初心者の方であっても、搭載された「Zoom Air ユニット」の力を借りて、スピード感のある走りが楽しめます。
もともと運動経験が豊富
ラン以外に別のスポーツをしている
という体力に自信のある初心者ランナーの方でも、満足できる一足と言えます。
とは言え、ふだん運動していない方であれば無理にスピードを上げて走る必要はありません。
あくまで長所として捉えてください。
スタイリッシュな見た目
エア ズーム ペガサスはスタイリッシュな見た目が魅力的です。
初心者用のランニングシューズは、足のケガ防止のために、多くの保護パーツが使用されています。
そのため、見た目がどうしてもゴツくなりがちです。
しかしペガサスであれば、デザインがスッキリしているため、ウェアとのコーディネートがしやすいように感じます。
ナイキのウェアを用意して、エア ズーム ペガサスを合わせるだけで、なかなかオシャレに走れちゃいますよ。
ミズノ|WAVE RIDER(ウエーブライダー)

ラストに紹介するのが、日本のスポーツメーカー、ミズノが手掛けるシューズ『WAVE RIDER(ウエーブライダー)』です。
最新モデル(2022年12月14日時点)は、『WAVE RIDER 26』。
「WAVE RIDER」シリーズは、1997年のデビュー以来、グローバルで累計販売数1,000万足を超えるミズノのランニングシューズで最も人気のあるシリーズです。「WAVE RIDER 26」は26代目のモデルとなります。
「WAVE RIDER」シリーズ最大のクッション性と反発性を実現
ランニングシューズ「WAVE RIDER 26」発売|ニュースリリース|ミズノ公式
スペックに関する詳細は、「WAVE RIDER(ウエーブライダー)|ランニング|ミズノ公式」で確認してみてください。
バランス感が絶妙
自分はウエーブライダーに対し、安定感と反発力のバランスが絶妙だと感じています。
あくまで個人的にですが、アシックスの『GT-2000』と、ナイキ『エア ズーム ペガサス』の中間的なイメージをもっています。
「安定感も大事だけど、スピードも得たい…」
と考えるバランス重視派の方は、ウエーブライダーの選択がおすすめです。
ちなみに、自分が悩みに悩み抜いて初購入したランシューはウエーブライダーでした。
トレーニングから初めての大会に至るまで、めちゃくちゃ快適に走れたことをよく覚えています。
シューズ選びに迷われた際、ぜひ選んでみてください。
よくある落とし穴|値段の勘違いに注意しよう

初心者の方に向けてランニングシューズを3つ紹介してきました。
「もっと安いランニングシューズが欲しいんだけど…」
そう感じた方はいませんか?
ランニングシューズを選ぶときは、値段に対する勘違いについても注意が必要です。
一般的に、「初心者モデル=安い」という印象をもつことが多いと思います。
しかしランニングシューズに関しては、そのイメージと少し異なります。
というのも初心者モデルほど、足のケガを防ぐために高性能なクッション材や補強パーツが必要になるため、値段が高くなるからです。
実際には、それらの安全機能をさほど必要としない、中級者モデルの方が安価である場合が多いです。
そのため「初心者だから安いシューズでいいや!」と考え、誤って中級者モデルを選ばないように注意しましょう。
自身クッション性の低いモデルを選んでしまい、足を痛めた経験があります。
その結果、
- ケガの治療費
- 買い直したシューズ代
2つの出費が増えました。
ときには最初にコストをかける方法が、もっともコスパに優れた選択だったりもします。
記事内で紹介したシューズは、初心者用のなかでも十分な機能性を備えつつ、なるべく安価なモデルを厳選しています。
コスパを重視する方にも非常におすすめなので、ぜひ選んでみてください。
まとめ
この記事では、ランニング初心者の方におすすめなシューズを3つ厳選して紹介してきました。
2|ナイキ 『エア ズーム ペガサス』
- ランニング初心者の方でもスピード感が楽しめる
- スッキリとしたデザインがウェアに合わせやすい

3|ミズノ 『WAVE RIDER(ウエーブライダー)』
- 安定感、反発力の加減が絶妙
- バランスを重視するランナーにおすすめ

上記のシューズは、それぞれのメーカーを代表する、ランニングシューズにおけるベストセラーモデルです。
多くのランナーに支持されてきた、いわば超定番とも言える存在。
ラン歴10年の自身の経験からも、選んで間違いないシューズに思えます。
ランニング初心者の方であれば、ぜひ「はじめての1足」に選んでみてはいかがでしょうか。
PS.
1足目のランニングシューズに対する思い入れは強く、履いたときの感動を今でもよく覚えています。
これから走り始める方も、きっと最初の相棒(ランニングシューズ)とのランニングは、一生の思い出になるはずです。
その際、長い年月をかけて進化を遂げてきた、ベストセラーモデルを選んでおくと安心です。
ぜひその快適さを実際に体感してみてください!