ランニングを始めてみたけど、走るのってなんだか退屈……
そのように感じている方はいませんか?
解決策として、音楽を聴いてみるのはいかがでしょう?
自分の好きな楽曲を聴くことで、飽きずにランニングが楽しめます。
しかもその方法は簡単です。
サブスク型(定額制)の音楽アプリをスマホに入れて、あとはイヤホンを用意するだけでOKです。
とは言え、音楽アプリはなにを選べばいいの? と疑問に思った方も多いはず。
質問に答えるべく、この記事では音楽配信アプリのおすすめを5つ紹介します。
- Amazon Music(アマゾンミュージック)
- Apple Music(アップルミュージック)
- Spotify(スポティファイ)
- AWA(アワ)
- LINE MUSIC(ラインミュージック)
自身、ランニング歴10年の市民ランナーです。
これまでさまざまな音楽アプリを使用してきました。
自らの経験を活かし、各サービスの
- 料金プラン
- 特徴
- おすすめユーザー
について、分かりやすく解説。
- 音楽を聴いて走りたい!
- 自分に合う音楽アプリが知りたい!
という方は、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
音楽アプリのメリットは3つ
先にサブスク型(定額制)音楽アプリのメリットを説明していきます。
聴き放題が楽しめる

サブスク型の音楽アプリのメリットに、安価で聴き放題が楽しめる点が挙げられます。
月額およそ1,000円前後の料金で、
- 好きな音楽を(数百〜数千万曲以上)
- 好きな場所で(スマホとイヤホンがあればOK)
- 好きな時間(何時間でも)
自由に聴くことができます。
なお楽曲は、オフライン再生にも対応。
Wi-Fi環境で事前にダウンロードしておけば、通信費も節約できますよ。
そのほかアプリによっては、無料プランも存在。
- 広告の表示
- ダウンロード不可(オフライン再生できない)
- スキップ回数の制限
- フル再生不可
などの制限はあるものの、月額0円でサービスの一部を利用できます。
サブスク型の音楽配信サービスは、わざわざ楽曲を購入する必要がありません。
音楽を楽しむための利便性とコスパに優れた選択肢と言えます。
プレイリストが聴ける

音楽アプリの長所の2つ目に、プレイリストが用意されている点が挙げられます。
J-POPや洋楽などのジャンル別はもちろん、年代、季節、時間帯に特化したリストも楽しめます。
その結果、
- 選曲に悩まない
- 聴いていて飽きない
などのメリットが得られます。
なかにはランニングに特化したプレイリストもありますよ。
音楽配信サービスのプレイリストを利用すれば、適宜ベストな音楽を選択できるわけです。
無料体験付き

音楽アプリには、無料体験(※)が備わっているものが多いのも特徴。
(※) ほとんどの場合、新規ユーザーに限り有効
選んだアプリが自分に合うかどうかをノーリスクで試せます。
無料期間を使って、音楽アプリをハシゴするのもありですね。
紹介する5つのアプリには、もちろん上記のメリットが含まれています。
そのうえで、それぞれの強みやおすすめのユーザーについて詳しく解説していきます。
【1】Amazon Music
最初に紹介するのが、米国の企業「Amazon(アマゾン)」による音楽配信サービス『Amazon Music』です。
取り扱う曲数は1億曲以上。
料金設定のバリエーションが豊富で、「Amazonプライム会員」にお得なプランが用意されています。
豊富な料金プラン(会員特典あり)
①『Amazon Music Unlimited(アンリミテッド)』
1億曲以上がすべて聴き放題(30日間無料)
- 個人プラン|月額980円(プライム会員は月額880円)
- 学割プラン|月額480円(高卒以上の学生が対象)
- ファミリープラン|月額1,480円(家族で最大6名まで利用可能)
200万曲が聴き放題のAmazonプライム会員特典(初会員は30日間無料)
- Amazonプライム会員|月額500円(会員費)
- Prime Student|月額250円(会員費、高卒以上の学生が対象)
Amazonのアカウントで利用できる無料プラン(制限は以下のとおり)
- スキップ制限(1時間に6回まで)
- ダウンロード不可(オフライン再生できない)
- 選曲不可(1曲単位で指定できない)
- プレイリスト作成不可
- 広告の表示有り
Amazonプライム会員におすすめ
Amazon Musicは、Amazonプライム会員におすすめのサービスです。
- 上位プラン『Amazon Music Unlimited』が月額880円で選べる
- 追加料金なしで『Amazon Music Prime』が利用できる
などの特典が受けられます。
Amazonプライム会員に加入済みの方であれば、選んで間違いありません。
ちなみに自分も会員であるため、Amazon Musicを愛用しています。
【2】Apple Music
次に紹介するのが、Apple(iPhoneでおなじみ)が運営するサービス『Apple Music』です。
楽曲のラインナップは、1億曲。
同Appleのサービス、またはデバイスとの連携の良さが魅力です。
例としてiTunesの曲(購入したり、CDから取り込んだりした曲)とApple Musicを一括管理することができます。
有料プランのみ存在
『Apple Music』には、シンプルな有料プランのみが存在。
各プラン、すべての楽曲が聴き放題で、1ヶ月間の無料体験が付いています。
- 個人プラン|月額1,080円
- 学生プラン|月額580円(高卒以上の学生が対象)
- ファミリープラン|月額1,680円(家族で最大6名まで利用可能)
Apple製品のファンにおすすめ
『Apple Music』は、Apple製品のファンの方におすすめのアプリです。
たとえば使用するデバイスを、Apple製で統一している方であれば、「Apple Watch」(※)を持っていたりするのでは?
Apple Watchを使ったランニングのメリットは2つあります。
- ①スマホを持たずに音楽が聴ける
Apple Musicの曲をダウンロードしておくことで可能
- ②決済機能が付いている
ランニング中、小銭を使わずに飲み物が買える
Apple Musicは、Apple Watchを使ってスマートに走りたい方におすすめです。
(※) Apple Watchを使用できるのは、iPhoneユーザーに限られるため注意しましょう
【3】Spotify
3つ目に紹介するアプリが、『Spotify(スポティファイ)』です。
Spotifyを運営するのは、スウェーデンの企業「スポティファイ・テクノロジー」。
サブスク型の音楽配信サービス業界において、高いシェアを誇ります。
取り扱う楽曲は、5,000万曲以上。
Amazon Music同様、豊富な有料プランと、無料プランの両方が用意されています。
多彩なプラン設定(二人用あり)
①『Premiumプラン』
すべての楽曲が制限なしで聴き放題(1ヶ月間無料)
- Standard(個人)|月額980円
- Duo(二人用)|月額1,280円
- Family(6人まで)|月額1,580円
- Student(学割)|月額480円(高卒以上の学生が対象)
同居中のカップル、または夫婦で利用する場合、Duoプランがお得です。
②『Freeプラン』
Spotifyのアカウントで利用できる無料プラン(制限は以下のとおり)
- スキップ制限(1時間に6回まで)
- ダウンロード不可(オフライン再生できない)
- 選曲不可(1曲単位で指定できない)
- 広告の表示有り
「Amazon Music Free」と似たような内容と覚えておきましょう。
レコメンド機能が優秀
Spotifyが支持される理由のひとつに、レコメンド機能(※)の優秀さが挙げられます。
いくら何千万もの楽曲が聴けたとしても、そのなかから好みの曲を発掘するのは困難な作業です。
しかし優れたレコメンド機能があれば、“ツボる曲”を効率的に見つけることが可能。
自分のまわりでは、Spotifyのレコメンドに対する「精度の高さ」を評価している人が多いです。
アプリの使い勝手の良さを重視する方に、Spotifyがおすすめです。
(※) 聴く音楽の傾向に合わせ、おすすめの楽曲を用意してくれる機能
レコメンド機能そのものは、ほかの音楽アプリにも存在します
【4】AWA
4つ目に紹介するサービスが『AWA(アワ)』。
AWAは「サイバーエージェント」と「エイベックス・デジタル」によって設立された、日本生まれの音楽配信サービスです。
取り扱う曲数は1億2,000万曲以上。
楽曲の豊富さは、世界最大級と言えます。
プランは有料と無料、どちらも用意されています。
アーティストプランが珍しい
①『STANDARD(スタンダード)プラン』(1ヶ月間無料)
- 一般|月額980円
- 学生|月額480円(中学生以上の学生が対象)
②『アーティストプラン』
選んだアーティストのみ聴き放題
- 1アーティスト|月額270円
- 2アーティスト|月額540円
- 3アーティスト|月額810円
特定のアーティストだけ聴ければOK、という方におすすめです。
③『FREE』
アカウントなしで利用できる無料プラン(制限は以下のとおり)
- ダウンロード不可(オフライン再生不可)
- 再生時間の制限(月20時間まで)
- フル再生不可(30秒〜90秒のハイライト再生のみ)
Amazon Music FreeやSpotifyの無料プランと比べ、「フル再生不可」という点が大きな違いと言えます。
中学〜高校生におすすめ
AWAがおすすめなユーザーは、中学や高校に通う学生の方です。
その理由は学割が使えるから。
ほかのサービスと比べたとき、学割プランの料金自体に大きな差はありません。
しかし、学生の対象範囲が大きく異なります。
学割サービスの多くが、大学生もしくは専門学生に限られているのに対し、AWAは中学生以上が対象となっています。
AWAを選ぶと、中学〜高校生の方でも学割プランの利用が可能です。
【5】LINE MUSIC
最後5つ目に紹介するサービスが『LINE MUSIC』。
国内企業の「LINE MUSIC株式会社」により運営されています。
取り扱う曲数は、9,000万曲以上。
メッセージのやり取りができる、LINEアプリに対応するサービスが充実しています。
お得なプラン(無料期間が3ヶ月)
①『プレミアム』
全曲制限なしで聴き放題(3ヶ月間無料)
- 一般|月額980円
- 学生|月額480円(中学生以上の学生が対象)
- ファミリー(6人まで)|月額1,480円
無料期間が長く、太っ腹です。
②『フリー』
アカウントなしで利用できる無料プラン(制限は以下のとおり)
- ダウンロード不可(オフライン再生できない)
- フル再生不可(曲の始まりから30秒のみ再生)
AWAの無料プランとは「フル再生不可」という点が同じ。
しかし再生時間が30秒と短く、サビまで聴けない場合が多いです。
LINEを楽しみたい方におすすめ
LINE MUSICは、「LINEを楽しく使いたい」というユーザーにおすすめです。
- ①プロフィールBGM・MVの設定
LINEのプロフィールに好きな音楽、またはMVを設定できる
- ②着うたの設定
LINE電話の「着信音&呼び出し音」を好きな音楽に変更できる
- ③対象のLINEスタンプが使い放題
LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)が無料で利用できる
そのほか「歌い放題」(カラオケ採点機能)といった、楽しい機能も用意されていますよ。
LINEユーザーにおすすめなのはもちろん、AWA同様、中学生以上の学生の方は学生プランでお得に利用できます。
イチオシは『Amazon Music Prime(プライム)』
ここまで5つの音楽アプリ(音楽配信サービス)の特徴について説明してきました。
しかし「どのサービスの、どのプランを選ぶべきか……」とまだ迷われる方も多いと思います。
そこでイチオシのプランを1つ紹介。
自分としては、『Amazon Music Prime』がおすすめです。
その理由は3つあります。
理由1|「有料プラン」が断然おすすめ
プランを選ぶ際、大きな分かれ道になるのが有料と無料、どちらを選ぶか問題。
結論としては断然、有料プランを推します。
- 聴きたい曲が選べない
- 選べたとしてもフル再生で聴けない
という再生制限は、リスニング時に大きなストレスになります。
ランニングに音楽を取り入れるのは、好きな曲を聴いて楽しみながら飽きずに走る目的のためだったはずです。
なるべく快適に音楽を聴けたほうが、当然ランニングがはかどります。
理由2|プライム会員特典の「コスパ」が最強
『Amazon Music Prime』を推す1番の理由は、コスパが最強すぎること。
具体的には、プライム会員の特典の中身に注目です。
- ①配送特典
Amazonの配送オプション「お急ぎ便・お届け日時指定便」が無料で使える
- ②Prime Video
対象の映画やTV番組が見放題、そのほか独占ライブ配信が見られる
(例:ボクシング「ゴロフキンvs村田諒太」戦など)
- ③Prime Reading
対象の本やマンガ、雑誌が読み放題
- ④Amazon Photos
容量無制限(フル解像度)の写真ストレージ&5GBのビデオストレージの付与
これらすべてのサービスが月額500円のなかに含まれます。
紹介した内容はプライム会員特典の一部であり、利用できるサービスはまだほかにも存在します。
プラン選びに迷ったら、総合力に優れた『Amazon Music Prime』を選んでおくと、損に感じることは少ないはずです。
理由3|曲の少なさをカバーできる
『Amazon Music Prime』唯一の弱点が、聴き放題の曲数の少なさです。
選べる楽曲が200万曲しかないの?
そう思われた方も多いのではないでしょうか。
実際聴きたい曲が『Amazon Music Unlimited』でないと聴けない場合もあります。
ですがレコメンド機能のおかげで満足感のカバーが可能。
理由としては、聴けない曲がある一方で、新たに好きな曲とも出会えるチャンスがあるからです。
また個人的には、200万曲のなかに聴きたい曲もそれなりに含まれているように感じました。
まずは『Amazon Prime Music』を試してみて、物足りなければ『Amazon Music Unlimited』に変更する流れがおすすめです。
音楽好きの方であれば、はじめから『Amazon Music Unlimited』の選択肢も全然ありです。
【追記】
2022年11月に「Amazon Prime Music」の内容に変更がありました。
- シャッフル再生が中心へ(楽曲の自由な選択ができなくなった)
- スキップ制限の追加(約6回まで操作可、時間が経つと再びおこなえる)
- 楽曲が1億曲へ大幅アップ(Unlimitedと同レベル)
今から選ぶ方は、上記の変更点を加味して選択してみてください。
※記事の内容は2023年3月時点の情報をもとに作成しています。
ランニング用イヤホンの選び方

ランニング中に音楽を聴く場合、アプリ以外にイヤホンの存在も欠かせません。
最後に、ランニング用イヤホンの選び方について簡潔に説明します。
3つのポイントを押さえよう
ランニング用のイヤホン選びでは、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- ①ワイヤレス型がおすすめ
有線タイプより断然走りやすい!
- ②防水機能は必須
雨や汗で濡れても平気な、防水モデルを選ぼう!
- ③骨伝導イヤホンが安心
周囲の音が聞こえやすく、交通事故の防止に役立つ
上記のポイントを押さえることで、イヤホン選びのミスを減らせますよ。
自分が実際に使用する、「骨伝導イヤホン」について紹介した記事を載せておきます。
ランニング用に求められるスペックが網羅的に備わっているモデルです。
イヤホン選びがまだの方は、よければ参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、音楽を聴いてランニングを楽しみたい方のために、おすすめの音楽アプリを5つ紹介してきました。
- Amazon Music(Amazonプライム会員におすすめ)
- Apple Music(iPhoneユーザーはApple Watchでも使用可)
- Spotify(音楽配信サービス大手、レコメンド機能が優秀)
- AWA(楽曲数は業界トップクラス、中高生でも学割が使える)
- LINE MUSIC(LINEユーザーにおすすめ、中高生も学割プランが使える)
個人的には、『Amazon Music Prime』のコスパがもっとも優れているように感じます。
プラン選びに迷われた方は、ぜひ一度試してみてください。
またランニング用として、「骨伝導イヤホン」をもっていると便利です。
イヤホンを準備していない方は、こちらも合わせてチェックしてみてください。
PS.
CD&MD全盛時代を駆け抜けてきた自分にとって、サブスク型の音楽アプリはまさに神サービス。
MDと聴いて、懐かしい…… と感じた同志の方であれば、使用した際の感動も大きいはずです。
ぜひこの記事をきっかけに、「ランニング×音楽」を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。