マラソン大会に初めて参加する方で、荷物の準備に迷われている方はいませんか?
この記事では、マラソン大会に必要な持ち物について解説します。
自身、ラン歴10年の市民ランナーです。
延べ50以上の大会に出場してきた経験をもとに、必須アイテムや便利グッズをまるごと紹介していきます。(全44種類)
- レース参加の必須アイテム
- 基本的な持ち物
- レース中に身につけるもの
- 雨対策グッズ
- レース後に役立つ道具
さらにおまけとして荷造りのテクニックについても解説。
持ち物をしっかり準備し、安心、快適にレースを楽しみたい!
そう思われているランナーの方は、ぜひ記事の内容をチェックしてみてください。
レース参加の必須アイテム
レースの参加に欠かせない、必須アイテムを紹介していきます。
重要度の高いものばかりなので、抜かりなく準備しましょう。
①ゼッケン(ナンバーカード)
選手が身につける番号入りのビブス。
ウェアの前面、または前後に着用して使います。
重ね着をするときは、番号が見えるように外側のウェアにセットしましょう。
受け取り方に関しては郵送だったり、あるいは受付時に手渡されたりなど、大会によって違いがあります。
②計測チップ
大会側からタイムを計るためのチップが配られます。
コース各所に設置されたセンサーを通過することで、記録が測れる仕組みです。
ゼッケン付属型や、シューズに装着して使うタイプなどが存在。
チップがなければ公認の完走証(公認記録)がもらえないため、非常に重要な役目を担います。
③受付票&引換証
受付の際に必要となる書類。
参加賞の引き換え証を兼ねているケースもあります。
事前に送られてきた場合、忘れずに会場へ持っていきましょう。
④スマホ
大会で写真を撮ったり、レース中に音楽アプリを利用したりと広い用途で活躍。
緊急時の連絡手段としても欠かせません。
東京マラソンや大阪マラソンのように、受付時に「体調管理アプリ」の提示にスマホが必須なパターンもあります。
⑤身分証(顔写真付き)
受付のときに、本人確認のための身分証が求められる大会もあります。
顔写真付きが条件に含まれるケースもしばしばです。
運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどを用意しましょう。
⑥ランニングシューズ
レースで履くためのランニングシューズが必要です。
ぶっつけ本番で新品を投入すると、靴ずれを起こす心配があります。
履き慣れたシューズでの参加がベターです。
⑦ソックス
シューズのほかに、ランニングにはソックスも不可欠です。
通気性やグリップ力に優れた、ラン専用モデルも販売されています。
おすすめは、Tabioの『レーシングラン』シリーズ。
詳しくレビューした記事を用意しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
⑧ウェア(ランシャツ&ランパン)
ランニング用のシャツとパンツを準備しましょう。
気温に合わせて、ノースリーブシャツを選ぶのもありです。
パンツの代わりにタイツを履いて走るランナーもいます。
自分が走りやすい服装を選択すればOK。
以上がマラソン大会の必須アイテムとなります。
忘れ物を防ぐために、ダブルチェックしてからレース会場に向かいましょう。
基本的な持ち物
用意しておくと便利な、基本アイテムを紹介していきます。
初心者の方が見落としがちな、ゼッケン留めやワセリン(またはバーム)なども登場するのでぜひ参考にしてみてください。
⑨健康保険証
レース中にケガや事故などが発生し、医療機関を受診することがあるかも知れません。
念のために健康保険証を持ち歩きましょう。
⑩財布
運転免許証やマイナンバーカード、保険証を携帯するときに便利。
荷物がかさばりにくい小さめのサイズがおすすめです。
⑪スポーツドリンク
水分を摂るために必要。
ミネラルやアミノ酸、クエン酸などを配合した、運動サポート性に優れたスポーツドリンクを選びましょう。
⑫大会要項
大会のルール(制限時間など)や会場マップ、コースの高低差といった情報が載っています。
空いた時間を使って読み込んでおきましょう。
⑬シューズケース
シューズを持ち運ぶ際に利用。
とくにこだわりがなければエコバッグなどでも代用できます。
⑭ゼッケン留め
ゼッケンを付けるときに便利なワンタッチ式のボタン。
安全ピンを使用した際に起こる、
- 穴が空く
- サビが残る(汗の影響ですぐに錆びるため)
といった衣類へのダメージを防げます。
ランニングウェアを大事に着たい方は必ず用意しておきましょう。
⑮レジャーシート
荷物を置いたり、場所を確保したりするのに使います。
薄手のタイプより、生地にやや厚みのある「起毛シート」を選ぶのがポイント。
ある程度クッション性が備わっていたほうが快適に過ごせます。
⑯マット
レジャーシートにマットを組み合わせることで、より快適性が増します。
そもそも選手の控え場所が屋内にあるとは限りません。
外で過ごす場合、固い地面にシートを敷いただけだと、座っていてお尻が痛くなります。
そんなときはマットを併用してみるといいでしょう。
⑰日焼け止め
長時間×野外の環境でおこなうマラソンには、日焼け止めが欠かせません。
選ぶときは「SPF50+・PA++++」といった、UVカット効果の高い製品がおすすめ。
汗濡れに強い、ウォータープルーフ仕様のものを選ぶと使いやすいですよ。
⑱ワセリンorバーム
ランニング中の股擦れを防ぐには、ワセリンやスキンバームが役立ちます。
肌同士、またはウェアとの摩擦が起きやすい、内もも部分に塗りましょう。
長い距離に挑むほど、そのありがたさを強く実感できるはずです。
フルマラソンに参加する方は、ぜひ用意しておくことをおすすめします。
⑲ウェットティッシュ
手を拭く以外に、レジャーシートの汚れを落とすのにも使えます。
いろいろな場面で重宝するアイテムです。
⑳ゴミ袋
使用済みのウェットティッシュや、空のペットボトル容器などのゴミを片付けるために必要。
レジ袋(ビニール袋)をスタンバイしましょう。
㉑薬
会場ではトイレが非常に混み合います。
万が一お腹を下すコンディションに陥った場合、かなりつらい思いをすることに……。
そのような事態に備え、おなか用の薬を持っておくと心強いです。
マラソン大会に持ち込む基本アイテムを紹介してきました。
人によってはマッサージアイテムを用意するランナーもいます。
上記のラインナップを参考に、自由にアレンジしてみてください。
レース中に身につけるもの
レース中に身につけるものを紹介していきます。
快走するために欠かせないアイテムを厳選しました。
㉒キャップ
熱中症の予防に効果的。
雨粒が目に入るのを防げるため、悪天候のときにも頼りになります。
通気性に優れた、メッシュ素材のキャップを選びましょう。
㉓サングラス
目を紫外線や眩しさからガードします。
ランニング中のストレスが減り、疲労を抑える効果も期待できるでしょう。
「ランニング用サングラスの選び方」については別の記事で詳しく解説しています。
㉔ランニングウォッチ(GPS機能付き)
目標タイム内にマラソンを完走するには、時間を正確に知る必要があります。
タイムはもちろん、走った距離やペースを把握できる、GPS機能付きのランニングウォッチを手に入れておきましょう。
㉕音楽プレーヤー
音楽を聴く場合に必要。
サブスク型の音楽アプリを入れたスマホを利用してもOKです。
Amazon Musicなどの「おすすめ音楽サービス」をまとめた記事を用意しています。
よろしければ参考にしてみてください。
㉖イヤホン
音楽プレーヤーとセットで使う必需品。
ランニング用には骨伝導イヤホンがベターです。
耳をふさがないオープンイヤー型のデザインのため、音楽を聴きながら周囲の音をキャッチできます。
車やバイク、自転車の存在に気づきやすくなり、事故の防止に役立ちます。
「骨伝導イヤホンのおすすめ」を紹介した記事を書いていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
㉗ニップレス
乳首を保護するための道具。
「なぜニップレス?」と思った方もいるかも知れません。
フルマラソンは、何時間も走りっぱなしの状態が続く競技です。
ウェアとの摩擦が多く、乳首に痛みが起こることがあります。
ニップレス、もしくは絆創膏を貼っておくと安心です。
㉘エナジージェル&飴
何時間も走り続けているとかなりお腹が空いてきます。
手軽にエネルギーをチャージできる、補給食を用意しましょう。
エナジージェルや飴が携帯しやすくてグッドです。
㉙ウエストポーチ
スマホや補給食を持ち運ぶのに便利。
個人的に、『フリップベルト』と呼ばれるポーチをおすすめします。
伸縮性に優れた生地のおかげで、中身が揺れにくいのが特徴。
しっかりからだにフィットするため走りやすいですよ。
まだポーチを手に入れていない方は、ぜひチェックしてみてください。
㉚サポーター&テーピング
足への負担を減らしたい方におすすめ。
スポーツ向けのサポート&ケア製品を手がけるブランド、「ZAMST(ザムスト)」のふくらはぎサポーターをレビューした記事を用意しています。
興味のある方は覗いてみてください。
テーピングを使う場合、初心者でも扱いやすい『KTテープ』が便利なのでこちらも要チェックです。
㉛手袋
寒い時期に取り入れたいアイテム。
手袋をはめることで、冷えによるストレスを減らせます。
選ぶときは滑り止め付きの製品がおすすめ。
- スマホを持ちやすい
- 給水用の紙コップがつかみやすい
上記のメリットが得られます。
㉜アームカバー
こちらも寒さ対策に有効。
手袋だけでは物足りない場合に用意しておくといいでしょう。
レースで身につけるアイテムを紹介してきました。
走りの快適性アップに繋がるはずなので、ぜひ押さえてみてくださいね。
雨対策グッズ
大会当日に雨が降っていたとします。
その場合、紹介してきたアイテムのほかに雨対策グッズが必要です。
雨天時に用意すべき持ち物を以下にまとめました。
㉝折りたたみ傘
傘があると便利です。
使わないときはコンパクトにしまえる、折りたたみ傘を推奨します。
㉞レインウェア
雨が強く降る場合、傘以外にレインウェアを用意すると安心です。
防水&透湿性に優れた「GORE-TEX」を採用したアウターであれば、衣類のなかが蒸れにくく快適。
雨具を購入する際、ぜひ参考にしてみてください。
㉟大きめのポリ袋
大会によっては、体育館などの控え場所がないケースもあります。
そんなときはバッグを丸ごと包める、大容量のポリ袋があると便利です。
1枚あれば荷物をすべて雨から守れるので、忘れず準備しておきましょう。
㊱チャック付きポリ袋
スマホや財布といった、濡らしたくない貴重品を守るうえで活躍します。
大事なものはすべて、保存袋に入れておくと安心です。
㊲簡易ポンチョ
レース中の雨対策に使います。
カッパを着るより体を動かしやすい
雨が上がったらすぐ脱ぎ捨てられる(大会側が用意したゴミ箱に入れよう)
以上のメリットが得られる、簡易タイプのポンチョをおすすめします。
あいにくの雨に見舞われても、きちんと対策をとれば十分にレースが楽しめます。
レース当日の天気を見極め、雨対策が必要なときは上記のアイテムを準備してみてください。
レース後に役立つ道具
レース後に出番のある道具を紹介していきます。
㊳バスタオル
汗で濡れたからだを拭くために必要。
小さなタオルではなく、バスタオルを選ぶことがポイント。
からだを広く覆えるため、保温効果も期待できます。
㊴汗ふきシート
走り終えたあとは、汗以外にホコリや日焼け止め、ワセリンなどのさまざまな汚れが肌に付いています。
汗ふきシートを活用して肌を清潔に保ちましょう。
㊵着替え一式
濡れたウェアを着たままの状態は、体温の低下を招きます。
風邪を引かないためにも、すみやかに着替えを済ませることが大切です。
下着やウェアの替えを一式揃えておきましょう。
㊶サンダル
レース後、ランニングシューズや靴下を脱ぐことで大きな解放感が得られます。
そんなときに重宝するのがサンダル。
リカバリー効果を重視したアイテムも存在するため、興味のある方はぜひゲットしてみてください。
㊷プロテイン
レースで傷ついた筋肉の回復には、タンパク質の摂取が欠かせません。
スピーディーに栄養補給がおこなえる、プロテインの使用がマストと言えるでしょう。
「ランナー向けのおすすめプロテイン」を紹介した記事を用意しているので、よければ参考にしてみてください。
㊸携帯食
ハーフマラソンやフルマラソンでは大量のカロリーを消費します。
手軽に食べられる携帯食を用意しておくといいでしょう。
「具体的にどんな食べ物を選べばいいの?」
と迷われた方には、『フルマラソン完走セット』がおすすめ。
スタートからゴール後までに必要な食料が、ひとまとめになって売られています。
自身ランニングを始めたばかりの頃、よく完走セット系アイテムのお世話になっていました。
サクッと食料を揃えたい方はぜひ活用してみてください。
㊹お風呂道具
ランナーのなかには、「走り終えたあとの温泉がなによりの楽しみ!」という方も多いのでは?
自分もそのひとりです。
ラン後のご褒美に備え、お風呂道具を忘れずに準備しましょう!
荷造りのテクニック
マラソン大会に必要な持ち物について解説してきました。
ではそれらのアイテムを、どのようにまとめて持ち運ぶのが正解なのか?
そのヒントとなる荷造りのテクニックをいくつか紹介していきます。
容量26リットル以上のバッグがおすすめ
マラソン大会の荷物を収納するポイントは、大きめのバッグを使うこと。
なんだかんだで大会に持っていくアイテムの数は多いです。
参加賞をもらったり、グッズやお土産を買ったりするうちに、さらに持ち物が増えていきます。
すべて持ち運ぶには、少なくとも26リットル以上の容量をもつバッグが欠かせません。
26リットルの数字に関しては、グレゴリーの定番バッグ『デイパック』をマラソン大会に使用している経験から出た答えです。
記事内で紹介したアイテムをデイパックに詰め込むと、だいたい容量ギリギリに達します。
場合によってはキャパオーバーを起こすこともあるので、できればより大きなサイズがベストです。
受付や買い物をスムーズにおこなうために、両手が空けられるリュック型を選んでおくと使い勝手がいいですよ。
遠征パターンでは現地調達を意識しよう
遠征パターンで大会に参加する場合、前泊が必要なケースもあります。
それに伴い荷物が増えてしまうのが難点です。
物を減らしたいときは、「現地調達できそうなアイテム」に目を向けてみましょう。
- 参加賞でTシャツがもらえるなら、それを着替えとして使う
- 大会でフードが提供されるなら、レース後の携帯食を減らす
- 温泉に向かう場合、タオルはレンタルを活用する
代替が利くアイテムを省くことで、リュックの中身をコンパクトにまとめられます。
持ち物が多くなりそうなときに、ぜひ心がけてみてください。
ポーチ不要論へのアドバイス
物を減らそうと思ったときに、「マラソン大会に補給食(&ポーチ)って要る?」と疑問に思った方にアドバイス。
結論、
- 初心者や中級者には必要
- エリートランナーには不要
このように答えます。
たとえば初心者ランナーの場合、フルマラソンの完走に5〜7時間はかかります。
からだを動かす時間が長いため、途中でエネルギー補給をしたほうが、レース後半に粘り強く走れるはずです。
とは言え、「エイドに食べ物があるから持たなくてもいいのでは?」
と考える方がいたとしましょう。
実際のエピソードとして、エイドに食料がほとんど残っていない場面に何度か遭遇したことがあります。
念のため、自前の補給食を持っておくのがおすすめです。
一方、エリートランナーの場合は3時間ほどでゴールインできてしまいます。
そのため補給食がなくても、水分補給だけで最後まで走り切れてしまうわけです。
ビギナーの方であれば、補給食&ポーチを携帯しておくと間違いありません。
前日までに荷物を準備すべし
持ち物を決めたら、前日までに準備を済ませましょう。
仮にレースがAM9時スタートだったとします。
会場までの移動時間を含めると、早朝に家を出なければならないパターンが多いはず。
朝起きてから出発するまでの、わずかな時間で荷物をまとめるのは一苦労です。
しかも「時間がない!」と焦ってしまうと、忘れ物をするリスクも増えます。
レース当日をトラブルなく過ごすために、余裕をもって荷造りをおこないましょう。
まとめ
この記事では、マラソン大会に必要な持ち物(全44種類)について解説してきました。
- ①ゼッケン(ナンバーカード)
- ②計測チップ
- ③受付票&引換証
- ④スマホ
- ⑤身分証
- ⑥ランニングシューズ
- ⑦ソックス(Tabio『レーシングラン』がおすすめ)
- ⑧ウェア(ランシャツ&ランパン)
- ⑨健康保険証
- ⑩財布
- ⑪スポーツドリンク
- ⑫大会要項
- ⑬シューズケース
- ⑭ゼッケン留め
- ⑮レジャーシート
- ⑯マット
- ⑰日焼け止め
- ⑱ワセリンorバーム
- ⑲ウェットティッシュ
- ⑳ゴミ袋
- ㉑薬
- ㉒キャップ
- ㉓サングラス(「サングラスの選び方」はこちら)
- ㉔GPS付きランニングウォッチ
- ㉕音楽プレーヤー(「音楽アプリのおすすめ5選」を見る)
- ㉖イヤホン(「骨伝導イヤホン」のレビューをチェック)
- ㉗ニップレス
- ㉘エナジージェル&飴
- ㉙ウエストポーチ(『フリップベルト』がイチオシ)
- ㉚サポーター&テーピング(「ふくらはぎ用サポーター」や『KTテープ』がおすすめ)
- ㉛手袋
- ㉜アームカバー
- ㉝折りたたみ傘
- ㉞レインウェア
- ㉟大きめのポリ袋
- ㊱チャック付きポリ袋
- ㊲簡易ポンチョ
- ㊳バスタオル
- ㊴汗ふきシート
- ㊵着替え一式
- ㊶サンダル
- ㊷プロテイン(「ランナーが飲むべきプロテインとは?」をチェック)
- ㊸携帯食
- ㊹お風呂道具
ラン歴10年の経験をもとに、厳選したアイテムです。
上記のラインナップを、「持ち物のチェックリスト」として活用してみてください。
当日の忘れ物を防ぐうえで、少しでもお役に立てたら幸いです。
マラソン大会は、日頃のランニングの成果を試せる絶好の場であると同時に、非日常を味わえるハッピーな空間です。
準備をととのえ、思いっきりマラソン大会を楽しんできてくださいね!
PS.
当サイト「ランイズム」では、ランニング初心者から中級者の方を対象とした、さまざまなお役立ち情報を発信しています。
10kmやハーフマラソン、フルマラソンのおすすめ練習メニューや攻略法を解説した記事も用意しているので、よければ参考にしてみてください。