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マラソン初心者必見!【LSDトレーニング】の効果・やり方を徹底解説!

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ランナーのみなさんに質問です。

「LSD」と呼ばれるトレーニングをご存知ですか?

LSDは以下の言葉の略称です。

  • Long(ロング)
  • Slow(スロー)
  • Distance(ディスタンス)

意味としては、「長時間×スローペース」の走り込みによって、持久力を養えるトレーニングのことを言います。

このLSD、マラソン完走を目指す方にとにかくおすすめなんです!

というのも、自身ラン歴10年の市民ランナーです。

LSDを練習に取り入れてから、マラソン完走の確率がグッと高まりました。

この記事では、自らの経験を活かしてLSDの効果ややり方を網羅的に解説。

  • LSDについて詳しく知りたい!
  • LSDを実践してみたい!

そう思われているランナーの方は、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

LSDの3つの効果

マラソン完走に役立つ、LSDの3つの効果について説明します。

遅筋の発達

マラソンでは途中で足が痛くなったり、動かなくなったりして、棄権に至るパターンがよく見られます。

その原因のひとつが、足の筋力不足

解決策として持久力を司る筋肉、「遅筋」を鍛えることが重要です。

遅筋の成長には、高強度の練習より、低負荷で時間をかけておこなうトレーニングが効果的。

ススム

ゆっくり長い距離を踏むLSDは、まさに遅筋強化にうってつけのトレーニングと言えます。

またLSDには、「毛細血管」の発達を促すメリットも存在。

それによる血液量の増加にともなう、全身のスタミナUPも期待できます。

脂肪の燃焼

LSDは、「脂肪の燃焼」にも効果的です。

ランニングを始めた直後、身体は「糖」をエネルギーに使用します。

そこから脂肪が使われるまで、おおよそ20分の運動が必要。

たとえハードなトレーニングをおこなおうと、短時間でのダイエットは難しいわけです。

LSDでは、90分以上の有酸素運動を実施します。

結果、脂肪を多く削ることが可能です。

脂肪が減るメリット
  • タイムの向上(身体が軽くなり、走りやすくなる)
  • ケガの予防(足への負担を軽減できる)※1

ススム

LSDを駆使して、「ランナー体型」をGETしましょう。

※1 ランニングにおける着地の衝撃の強さは、自重の約3倍

1kgの脂肪を減らせた場合、3kgの負担減に繋がります。

ロング走への苦手意識の克服

LSDは、ロング走への「苦手意識」の克服に役立ちます。

初心者にとって、10km、20kmのランはキツい練習のはず。

ですがLSDであれば、急いで走る必要が一切ありません

その分トレーニングに対する、心理的なハードルを下げられます。

ススム

気楽におこなえるため、長距離への苦手イメージを払拭しやすいです。

とは言え、「何時間も走るわけだし、辛く感じそう……」

そう思った方には、音楽を聴くテクニックがおすすめ。

曲を楽しむことで、

  1. 時間の経過が早く感じる
  2. 「修行」に感じる練習がリフレッシュタイムに変化する

2つの効果が得られます。

道具の準備は、音楽アプリを入れたスマホと、ランニング用イヤホンがあればOKです。

ランイズムでは「音楽アプリのおすすめ」や、ランに最適な「骨伝導イヤホン」に関する記事も用意しています。

よければ参考にしてみてください。

LSDのやり方

LSDのやり方について説明します。

時間|90分〜180分

LSDの時間の目安は、「90分(1h30m)〜180分(3h)」ほどです。

90分から始めて、慣れたら少しずつ量を増やしてみましょう。

長時間を要するトレーニングのため、実施日に目星をつけ、計画的に取り組むことがポイントです。

また夏の暑い時期に、何時間も走り込むのはかなりハード。

早朝、あるいは夜におこなうなど、時間帯を工夫するのもおすすめです。

ペース|km/7:00〜9:00

LSDのペースの目安は、「km/7:00〜9:00」

ラクに感じる速度で走りましょう。

身体が温まってくると、ついスピードが出すぎてしまうため要注意。

速いペースでは長時間のランが困難になり、遅筋強化や脂肪燃焼といった、本来の目的が果たせなくなります。

ススム

あくまで、「ゆっくり走ること」に徹しましょう。

心拍数で管理する場合、120前後がベターです。

頻度|週1〜2回

LSDをおこなう頻度は、「週1〜2回」が目安です。

スローペースで走るため、人によっては目立った筋肉痛が表れないことも。

しかし長時間走ることで、しっかり身体に負荷はかかっています。

オーバートレーニングを防ぐために、ポイント練習(負荷の高い練習)の一種と捉え、毎日おこなわないほうが安全です。

疲労抜きにLSDを実施する例もありますが、上級者向けのテクニックと言えます。

ランニング初心者の方は、真似をしないように気をつけましょう。

LSDのフォーム

LSDをおこなう際の、フォームについて説明します。

姿勢|通常のランと同じでOK

走る姿勢に関しては、通常のランニングと同じ」で問題ありません。

  1. 背筋をピンと伸ばす
  2. 目線は正面に向ける
  3. 手を軽く握り肘を90°に曲げる

ザックリ、この3点を意識しましょう。

「走り方」に少しコツがあるため、その点について次で説明します。

走り方|ピッチを意識しよう

走り方のコツは、「ピッチ」を意識すること。

LSDでは、スピードを抑えて走らなければなりません。

そのせいでランのリズムが乱れ、走りずらさを感じるケースは多いです。

その場合ピッチを維持すると、身体の軸が安定し、軽快に走れるようになります。

たとえば、自転車に乗ったときを思い出してみてください。

ゆっくりペダルを漕ごうとすると、フラフラして進みにくい……

リズミカルにペダルを漕ぐと、ブレずに真っ直ぐ進める

ランニングも一緒です。

適度にピッチを保つことが、走りやすさのポイントになります。

ススム

目安として1分間に180歩(1秒間に3歩)を目指して取り組んでみましょう。

LSDをおこなう注意点

LSDをおこなう注意点について説明します。

水分補給が大切

LSDでは、必ず「水分補給」をおこないましょう。

90分以上、長ければ2〜3時間走り続けるトレーニングです。

その間、給水なしで走るのはあまりに危険。

脱水症状を引き起こす恐れがあります。

ランニングの途中で飲み物を買えるように、小銭スマホをもっておきましょう。

とは言え、それらをどのように持ち運ぶか? が問題です。

その解決策となる、おすすめのギアを紹介します。

『フリップベルト』があると便利

小銭やスマホをもって走る場合、ウエストポーチがあると便利です。

自分のおすすめは、『フリップベルト』。

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伸縮性に優れた素材が用いられ、収納したアイテムに対して生地がピッタリフィットします。

ススム

ポーチの中身が揺れず、ストレスなく走れますよ。

マラソン大会に参加した際、エナジージェルを携帯するときにも使えます。

さまざまなランニングシーンで活躍するアイテムなので、ぜひGETしてみてください。

フリップベルトには専用の給水ボトル(別売り)も存在。

組み合わせて使用するのもおすすめですよ。

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LSD翌日の過ごし方

LSDを実施した、翌日の過ごし方について説明します。

LSDのデメリット

実はLSDには、デメリットも存在します。

それは、「フォームが小さくなること」

ゆっくり走る場合、ストライド(歩幅)を狭める必要があります。

LSDの走り方を続けることで、縮こまったフォームがクセになってしまうわけです。

そこで翌日、フォーム修正のためのアクションが求められます。

ウィンドスプリントを実施しよう

LSD翌日に「ウィンドスプリント」(以下WS)をおこない、大きいフォームを取り戻しましょう。

WSは「流し」、とも呼ばれる練習方法です。

スピードトレーニングの一種で、

  • ダイナミックなフォームの獲得
  • 心肺機能の向上

といったメリットが得られます。

WSのやり方は簡単です。

  1. 70m〜130mの距離を軽くダッシュする
  2. ダッシュする力は、全力の7〜8割でOK
  3. 上記を3〜5本繰り返す

負荷の少ないWSであれば、LSD後の疲れた身体でも、サクッと実施することが可能です。

ススム

WSを取り入れ、LSDの弱点を補いましょう。

まとめ|LSDはマラソンの「土台作り」に最適!

この記事では、LSDトレーニングについて解説してきました。

最後に要点を振り返ってみます。

3つの効果
  1. 「遅筋」の発達
  2. 「脂肪」の燃焼
  3. ロング走への「苦手意識」の克服

やり方
  • 時間|90分〜180分
  • ペース|km/7:00〜km/9:00
  • 頻度|週1〜2回

フォーム
  • 姿勢|通常のランニングと同じでOK
  • 走り方|ピッチを意識しよう

翌日の過ごし方
  • ウィンドスプリントでフォームを修正しよう

LSDはフルマラソンに必要な、肉体や精神の「土台作り」にもってこいのトレーニングです。

自身の経験上、実施することでマラソンの完走率が高まるように思います。

マラソン完走を目指すランナーは、ぜひLSDを練習に取り入れてみてください。

PS.

ランイズムでは、「サブ5を“週2回”の練習で達成する方法」についても解説しています。

記事のなかでは、ランニング素人の自分でも達成できた「再現性の高い方法」を紹介。

具体的な練習メニューや、レース本番の走り方など、詳しく説明していますので、よければチェックしてみてください。