ランナーの方で、足のケガに悩んでいる人はいませんか?
- ケガで練習ができない…
- やる気はあるのに、走れないのが悔しい…
ひょっとして、そんな苦い思いをしているのでは?
そんな方に、『ナイキ リアクト インフィニティラン』がおすすめです。
リアクト インフィニティランとは、ケガを減らすために開発されたシューズです。
自分も足の故障に悩むランナーのひとりでした。
しかしインフィニティランを履いてからは、足への負担が減り、安心感をもって走れるようになりました。
そんな自身の体験をもとに、『ナイキ リアクト インフィニティラン』の
- 履き心地
- ランニング時の使用感
- 気になる点
について徹底的にレビューしたいと思います。
- 足のケガを減らしたい
- そのためにインフィニティランが気になっている
という方は、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
ナイキ・リアクト インフィニティランとは?
『ナイキ リアクト インフィニティラン』は、「怪我ゼロ」を目指して開発されたシューズです。
Nike公式ページのなかで、実際に「ケガを減らす効果」に関する、研究結果が報告されています。
第三者機関であるブリティッシュ コロンビア スポーツ 医学研究財団(BCSMRF)が226名のランナーに行なった研究で、ナイキ リアクト インフィニティ ランと、ナイキの従来型のモーション コントロール シューズであるナイキ エア ズーム ストラクチャー 22を比較したところ、ナイキ リアクト インフィニティ ランで走ったランナーは、従来型のモーション コントロール シューズを使った場合よりも怪我の発生率が52%減少しており、膝や足の痛みが少なくなったことをランナーが実証しています。
走りつづける為のナイキ リアクト インフィニティ ラン|NIKE NEWS|nike.jp
具体的に、インフィニティランにはどんな機能が盛り込まれているのか?
大きな特徴を2つ紹介していきます。
リアクトフォームを採用
『ナイキ リアクト インフィニティラン』のミッドソールには、「React(リアクト)」と呼ばれる素材が使用されています。
リアクト素材は、ランニングシューズのクッション材に求められる
- 柔らかさ
- 反発力
- 軽量性
- 耐久性
すべてを満たしたクッションフォームのことです。
「歴史的に見ても、新型のクッショニングは一度に1つかせいぜい2つの性能を革新できれば上出来だと思われてきた」と、Nikeグローバルランニングフットウェアのトップディレクターを務めるアーネスト・キムは語る。「でもNike Reactは、衝撃緩和、エネルギーリターン、軽さ、耐久性など、クッショニングのあらゆる要素を劇的に進歩させた。ナイキ史上、最も完璧なクッショニングフォームと言われる理由はそこにある」
Nike React. Nike 日本|完璧なクッショニングフォーム
そんな理想的な素材が、前身モデル「エピック リアクト」に比べ、インフィニティランには24%も多く用いられているとのこと。
ケガを防ぐために、高機能なクッション材がたっぷり使用されているわけですね。
ロッキングチェア型のデザイン
『ナイキ リアクト インフィニティラン』のソール形状は、ロッキングチェアのようにカーブしたデザインです。
そのおかげで、着地から蹴り出しまでのスムーズな足運びと体重移動が可能になっています。
参考 「ナイキ リアクト インフィニティ ラン. Nike 日本|ロッキング チェアのようなソール」
効率的に走れたほうが、足へのダメージは少なくて済みます。
実際に履いてみると、蹴り出すというより「転がる」イメージで、どんどん前に進む手応えが得られました。
そういった技術を用いて、怪我ゼロに取り組んだシューズこそが『ナイキ リアクト インフィニティラン』というわけです。
履いた感想
『ナイキ リアクト インフィニティラン』を、実際に履いてみた感想を話していきます。
【サイズ感】他シューズと同じ大きさでOK
インフィニティランのサイズ感について説明します。
自分は主に、26.5cmのランニングシューズを履くことが多いです。
インフィニティランのサイズに関しても、ほかのランニングシューズと同様に26.5cmでちょうど良く感じました。
足幅についても、まったく窮屈感はなかったです。
とは言え、足の形には個人差があります。
シューズを購入する際は、実際に試し履きをしてから選ぶようにしましょう。
【フィット感】足馴染みの良さを実感
インフィニティランのアッパーに使用された、フライニット素材。
ソフトな感触で、足馴染みの良さを実感しました。
カカト部分の安定感、ホールド力も問題なし。
フィッティングに関する、ランニング時のトラブルは一度も起こりませんでした。
しかし欲を言えば、もう少しこうだったら… という部分を発見したので、それについては記事後半「少し気になる点」で詳しく解説します。
【重さ】見た目以上に軽量
『ナイキ リアクト インフィニティラン』を見たとき、ボリューム感のあるデザインから、重そう… と侮っていました。
ですが実際に履いてみると、シューズの軽さに驚く結果に。
試しに重量を計ってみたところ、片足257g(26.5cm)。
リアクト素材のおかげで、クッション重視モデルにありがちな「重さ」の弱点が解決されていました。
【アーチ(土踏まず)】扁平足でも大丈夫
履いてすぐ気になったのが、アーチ(土踏まず)部分における「突き上げ感」。
正直、この手のアーチサポートの効いたシューズは苦手…
というのも、扁平足(へんぺいそく)の自分としては、サポートがかえって窮屈に感じてしまい、足の裏が痛くなることがあったからです。
なるべく避けるべきシューズですが、思い切って挑戦してみたところ
- まったく痛みが発生しなかった
- 突き上げ感が気になったのは最初だけ
という結果になりました。
自分と同じ、扁平足の方でも問題なく履けると思います。
走った感想
『ナイキ リアクト インフィニティラン』を履いて、実際にランニングをおこなった感想を伝えていきます。
【ジョグ〜スピード練習】に対応可
「怪我ゼロを目指したモデルだし、スピード練習には向かないかな…」
と過度な期待をせずにいました。
ところがジョギングはもちろん、
- km/4:00前後のペース走
- インターバル走
各トレーニングで快適に走れました。
リアクトフォームの軽量性と、反発力のおかげですね。
また、そういったスピード練習における、足の負担減にも効果を発揮。
というのも速く走ろうとする際、自分には地面を強く蹴るクセがあったからです。
それに伴う、ふくらはぎやアキレス腱の痛みに悩まされていました。
前述したとおり、リアクト インフィニティランのライド感は、蹴るというより転がって進むイメージ。
おかげで「蹴るクセ」の修正に役立ち、足へのダメージが減りました。
【安定感】を生み出すミッドソール
インフィニティランを背後から見ると、アッパーに対し、ミッドソールが大きく横にはみ出しているのが分かります。
パッと見、「ソール大きすぎない!?」と、ややオーバーなデザインに思えます。
しかし、それが重要なポイントでした。
接地の際、広いソール面積による、安定性の高さを強く実感。
着地のブレが少なく、
- 足首へのストレス減少
- 走りやすさの向上
といったメリットが得られました。
【グリップ力】も問題なし
インフィニティランのアウトソールには、やや独特なパターンが施されています。
正直、グリップ力なさそう… と少し心配に思っていました。
しかし実際に走ってみると、滑ることは一切なかったです。
試しに雨天時のランにも使用したところ異常なし。
特段強いグリップ力を発揮するわけではありませんが、一般のランニングシューズと同程度の性能を感じました。
【ソールの耐久性】に驚いた!
2020年の春にインフィニティランを購入してから、早2年。
その間、他のシューズと併用しながら、およそ700〜800kmの距離をインフィニティランで走ってきました。
インフィニティランを使用し続けるうちに、あることを発見。
- ソールがあまり減っていない
- クッション性が維持できている
という事実です。
発売してすぐ手に入れたモデルのため、当時は耐久性に関するレビュー情報があまり見つかりませんでした。
「とりあえず半年〜1年もてば良いかな…」
そんな気持ちで購入したのですが、この耐久性の高さに1番驚きました。
また、
- アッパーとミッドソールが剥がれなかった
- ニット素材のアッパーが破けることもなかった
といったように、シューズ全体としても非常にタフな作りだと感じました。
少し気になる点
自分はインフィニティランに対し、かなり好印象をもっています。
ですが気になる点もいくつかあったので、解説したいと思います。
フィット感が物足りない
インフィニティランは、シュータンとアッパーが一体化しています。
そのせいか、靴紐を強く縛っても、他シューズに比べ、フィット感に緩さが残る気がしました。
できればシュータンとアッパーが別々になっているのが理想的でした…
しかし、これからインフィニティランを購入する方に吉報です。
現在同シリーズは、『リアクト インフィニティラン3』まで進化。(2022年6月時点)
シュータンが分けられていることに加え、アッパー自体にフライワイヤーが用いられ、フィット性が大きく改善されています。
今からインフィニティランを購入する方は、後継モデルをGETすれば、フィッティングの物足りなさを感じません。
シューズの乾きが遅い
『リアクト インフィニティラン』の弱点に、濡れた際の乾きにくさが挙げられます。
具体的には、雨で濡れてしまった場合、翌日履けないことがあります。(※乾燥の仕方にもよる)
おそらく、ニット素材が水分を多く吸収してしまうからだと思われます。
雨が降ったときに走らなければ問題ありません。
しかしトレーニングを積み重ねたいランナーにとって、天候が休む理由にならない場合もあります。
そのため濡れて使用できないシーンに備え、インフィニティラン一本ではなく、別のシューズと併用するスタイルがおすすめです。
ちなみに、シューズを洗った際にも、乾くまでに時間がかかりました。
洗濯をした際、ニット生地が伸びたり、縮んだりするといったトラブルは一切ありませんでしたので安心してください。
練習メニューの改善も大切
ケガを減らすことに対し、インフィニティランは有効だと感じています。
とは言え、いくら効果的であろうと、足へのダメージをゼロにするわけではありません。
ケガを防ぐにはオーバートレーニングになっていないか、自身の練習メニューを見直すことも大切です。
具体的には、
- 走る距離が長すぎないか?
- 月間距離を増やしすぎていないか?
- 走るペースが速すぎないか?
- ランニングの頻度が高すぎないか?
といった点に気をつけると良いと思います。
また足への負担を減らすには、グラウンド(土・芝)を走る方法もおすすめです。
アスファルトよりクッションが効くため、足への衝撃を和らげられます。
インフィニティランを手に入れると同時に、トレーニングメニューを改善することで、より足の故障を防げるはずです。
インフィニティランが気になる方のなかには、マラソン完走を目指し、練習に励んでいる人も多いのでは?
ランイズムでは、「10kmマラソン」や「ハーフマラソン」、「フルマラソン」における、おすすめのトレーニング方法を紹介しています。
練習メニューを見直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
『ナイキ リアクト インフィニティラン』について、自らの経験(700〜800kmのランで使用)をもとにレビューしてきました。
- 【サイズ感】いつものランシューと同サイズでOK(試し履きは必要)
- 【フィット感】ニット素材で足馴染みが良い
- 【重さ】見た目以上に軽量(26.5cmで片足257g)
- 【アーチ】突き上げ感はあるが、扁平足でも痛みはなかった
- 幅広いトレーニングに対応(ジョグやペース走、インターバル走もOK)
- 抜群の安定性(ソール面積が広く、着地のブレが少ない)
- グリップ力も問題なし(他シューズと比べ同程度の性能を実感)
- ソールの高耐久性(カカトが減りにくく、クッション性も持続)
〜結論〜
自分としては、ケガ防止のためにインフィニティランを購入して良かったと思っています。
ケガ発生の確率が減ったという研究データもあるので、心理的にも安心感をもってトレーニングに臨むことができました。
(怪我のせいで)走りたいのに走れない…
ランナーにとって、これほど大きなストレスはありません。
こういった事態を避けるために、インフィニティランを活用する方法は有効に思えます。
気になった方は、ぜひ実際にインフィニティランを手に入れ、ケガの少ないランニング生活を楽しんでいきましょう。