「運動不足の解消に、なにかスポーツでも始めてみようかな…」
そう思った方のなかには、
- 健康に良さそう
- 気軽に始められそう
といったイメージから、「ランニングに興味がある」という人も多いのではないでしょうか?
でも、実際に始める前に、
- ランニングの詳しい「メリット」が知りたい!
- 「デメリット」がないかどうかも気になる…
そのように思っている方もきっと多いはず。
この記事では、「ラン歴10年」である、筆者の実体験をもとに、ランニングの「メリット・デメリット」について詳しく解説していきます。
- ランニングに興味のある方
- ランニングを始めてみようか迷っている方
- ランニングの「メリット」
- ランニングの「デメリット」(&その対処法)
- ランニングがおすすめどうかに対する「個人的な見解」
ランニングを始めてみようか迷っている方は、ぜひこの記事を「走る、走らない」の判断材料として活用してみてください。
ランニングの7つのメリット
まずはランニングのメリットについて説明します。
無理に“ポジティブ化”した長所ではなく、誰でも効果を得やすい「7つのメリット」を紹介していきます。
1|「財布」に優しい
最初に紹介するメリットが、ランニングは「財布」に優しいという点です。
その理由は3つあります。
- ①初期費用が安い
最低限「ランニングシューズ」と「ランニングウェア」さえあれば、すぐに始めることができます。
ランニングシューズは、約1〜2万円。
ウェアは1万円以内で、シャツとパンツの上下セットを揃えることも可能です。
- ②道具のコスパが良い
「ランニングシューズの値段って、意外と高いんだな…」と感じた方もいるかも知れません。
ですがランニングシューズは、非常に「耐久性」に優れています。
月間300km(毎日10km)走るような上級者ランナーでもない限り、1年以上は履き続けることが可能です。
たとえば、価格が15,000円のシューズを購入したとしましょう。
ランニングを週3回、1年間おこなった場合、“1回のランニング”にかかるシューズ代は約96円。
1回96円の金額で、1年以上運動を楽しめるのであれば、決して高い買い物ではないはずです。
- ③施設代が不要
「屋外」でランニングを楽しむ場合、「施設代」がかかりません。
スポーツをおこなう際、テニスであればテニスコート、バスケットボールであれば体育館といったように、なんらかの施設を借りることが多いです。
ですがランニングは、「道」さえあればどこでも実施できるので、施設代を気にせず運動を楽しむことができます。
ランニングは、僕のような「お小遣い制サラリーマン」の強い味方と言えます。
反対意見として、ランニングは時計やサングラスなどのアイテムを揃えると、「意外にお金がかかる」といった声も存在します。
ランニングをより快適に楽しむために、シューズやウェア以外のアイテムが必要になるのは事実です。
ですが、それらのアイテムを用意するのは、ランニングに「ハマった」あとでも遅くはありません。
ハマったあとであれば、「お金がかかる」のではなく、趣味を充実させるために「お金をかける」といった、前向きな行動に変わります。
また自分の必要に応じて、少しずつアイテムを用意するのであれば、金銭的な負担はそれほど大きくならないはずです。
ランニングを始める際、シューズやウェア以外のアイテムを一気に買い揃える必要はないので安心してください。
参考までに、ランニングを「快適化」するためのアイテムには、どのようなものがあるのか知りたいという方は、下記の記事をチェックしてみてください。
2|「自由」に楽しめる
ランニングのメリットに、とにかく「自由」に楽しめるという点があります。
場所や人数、時間といった、あらゆる条件の束縛を受けません。
イメージしやすいように、より具体的に説明していきます。
- 【場所】の自由
ランニングは、外であればどこでも自由に走ることができます。(例:道路、公園など)
自分の知り合いに、「走っている姿を見られるのが恥ずかしい」という方であれば、ジムなどの施設を活用するのも良いでしょう。
ランニングには、屋内外を問わず、「好きな場所」でおこなえるといったメリットがあります。
またそのおかげで、「天気」を気にせずに楽しむこともできます。
- 【人数】の自由
ランニングは、「自分一人」で楽しめるスポーツです。
誰かを誘ったり、誰かと予定を合わせたりする必要がなく、ソロで楽しめる「手軽さ」が大きな魅力と言えます。
もちろん、家族や友人、職場の同僚などを誘って一緒にランニングを楽しむのも全然アリです。
ランニングには、一人だろうと、何人だろうと、人数を気にせずに取り組めるというメリットがあります。
- 【時間】の自由
ランニングは「時間帯」を問わず、いつでも自由におこなうことができます。
仕事や家事で忙しく、「早朝」もしくは「夜」にしか時間が取れない方であっても、自分のライフスタイルに合わせてランニングを楽しむことが可能です。
僕自身、会社勤めや子育てをしながら、朝や夜のスキマ時間を見つけてランニングを楽しんでいます。
ランニングはその自由度の高さから、「どんな人でも実施しやすい」というメリットがあります。
3|「体力」が身につく
ランニングをおこなうと、「体力」が身につきます。
ここで言う体力とは、「疲れにくい体」と「ケガに強い体」のことです。
それぞれ具体例を交えながら、詳しく説明していきます。
- 「疲れにくい体」
ランニング、つまり「有酸素運動」をおこなうことで、心肺機能が向上すると、「疲れにくい体」が手に入ります。
僕自身を例にすると、ランニングを始める前は、仕事の疲れにより「せっかくの休日を寝て過ごしてしまった…」という失敗がよくありました。
しかしランニングを始めてからは、体力に余裕が生まれ、家族との時間、あるいは自分一人の時間を、有意義に過ごせるようになりました。
- 「ケガに強い体」
ランニングをおこなうことは、「ケガ防止」にも役立ちます。
自身、以前は重い物を持ったり、ヒドイときだと軽い物を持ったりしても、すぐに腰を痛めていました。
ですがランニングを続けることで、下半身の筋肉が発達し、腰への負担が減るにつれ、腰痛が改善されていきました。
よく「体が資本」といいますが、それを実感するのは、なにも「体調を崩したとき」だけとは限りません。
ランニングをおこない、体を鍛えることによっても、その言葉の意味を実感することができます。
4|「ストレス解消」になる
ランニングは、「ストレス解消」にも役立ちます。
少し難しい話をすると、走ることによって、脳内の神経伝達物質のひとつである「セロトニン」が増え、リラックス効果が得られるというわけです。
セロトニンは、通称「幸せホルモン」と呼ばれ、精神を安定させる働きがあり、
- 日光を浴びる
- リズム運動をおこなう
などによって、分泌量を増やすことができます。
上記2つの条件を満たすランニングは、まさにストレス解消には、うってつけのスポーツというわけです。
実際ランニングを終えたあとは、頭のなかが「スッキリ」します。
「いやいや、ただ疲れるだけでしょ!w」
と思った方は、一度騙されたと思って、ストレス解消法として、ランニングを試してみてください。
走る前は億劫に感じても、走り終わったあとは「走って良かった」と満足するはずです。
5|「ダイエット」に効果的
ランニングは、「ダイエット」にも効果的です。
ランニングなどの有酸素運動には、体の脂肪を「効率良く燃焼させる」という力があります。
実際、僕も走り始めてから体重が5kg落ちました。
お気に入りのデニムパンツが、窮屈になり始めて困っていましたが、ランニングのおかげで再び履けるようになりました。
大幅な体重減少を目指す方はもちろん、「体型維持」を目的とした方にとっても、ランニングはダイエットの有効な手段になります。
もし、走ることにより「今より食欲が増えて、逆に太ったらどうしよう…」と心配する方がいたら、一言アドバイスがあります。
「その心配は無用です。」
というのも、走り終わったあとは、当然ながらお腹が空いている場合もあります。
しかし反対に、走ったことによる疲労のせいで、思っていたより「食欲が湧かない」ということも意外に多いからです。
そういった自らの経験からも、少なからず、ランニングがダイエットにとって“逆効果”に働く可能性は低いと判断できます。
ランニングは、ダイエットの最適解とまでは言わずとも、「正しい選択肢」の1つであることは間違いありません。
ランニング仲間に聞いてみても、ランニングを始めて「太った」という人は、ひとりも見当たりませんでした。
6|「成長」を実感できる
ランニングには、自分の「成長」を実感できる(しやすい)といったメリットがあります。
その理由は3つあります。
- ①成長するための方法がシンプル
ランニング初心者の方であれば、「月間走行距離」(1ヶ月で走る距離)を増やすだけで、メキメキと実力が伸びていきます。
「距離」や「タイム」といった、具体的な数字で自分の成長を確認できるので、達成感や充実感も得られやすいです。
- ②ランニングが「個人競技」だから
チームスポーツと異なり、努力した結果が、自分にダイレクトに返ってきます。
自らの成長に対する手応えが得られやすく、大きな「やりがい」を手にすることができます。
- ③マラソン大会の存在
ランニングというスポーツには、自分の成長を「試せる場」も多いです。
その理由となるのが、日本各地で開かれている「マラソン大会」の存在。
自分のレベルに合わせ、参加する種目(例:10km、ハーフマラソン、フルマラソンなど)を選ぶことができます。
初心者からベテランランナーの方まで、それぞれが“腕試し”できる環境が整っているわけです。
以上3つの理由により、ランニングは自らの成長に対する「実感」を得られやすいスポーツと言えます。
ただ体を動かすのではなく、スポーツを通じて「成長を楽しみたい」という方にとっても、ランニングは非常におすすめです。
7|「人間関係」が広がる
ランニングには、「人間関係」が広がるというメリットもあります。
自ら経験した例を、以下にまとめました。
- ランニングという趣味を通じて、「友人」が増えた
- ランナー同士であれば、ランニングが話のネタになり、「初対面」でも会話がしやすい
- 市民ランナーの数は多く、「老若男女」を問わず、いろいろな人と話す機会が増えた
ランニングを始めて10年。
人との直接的な「出会い」のほか、「コミュニケーションツール」といった意味でも、ランニングが役に立つことは多かったように感じます。
ランニングは、孤独に見えて、意外にも「人間関係」の広がりを感じられるスポーツです。
趣味に対して、人との出会いや、繋がりといった要素を求める方にとっても、大きな魅力があると思います。
ランニングの3つのデメリット
ここからは、ランニングを10年続けるなかで感じた「3つのデメリット」について説明したいと思います。
それぞれ「対処法」もセットで解説していきます。
1|意外と「ケガ」が多い
ボディーコンタクトのあるスポーツと違い、ケガとは無縁に感じていたランニング。
ところが実際に走ってみると、意外にも「ケガ」をする機会が多かったです。
自らも経験した、ランナーに起こりがちな故障の例を紹介します。
- 腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)=通称「ランナー膝」と呼ばれる、膝外側の靭帯に起こる炎症
- 足底筋膜炎(そくていきんまくえん)=足裏にある「土踏まず」に起こる炎症
- シンスプリント=足のスネに起こる炎症、きちんと治さなければ「癖」になる場合もある
これらのケガが発生する原因はさまざま考えられます。
ですが、一番の理由は「オーバーユース」、つまりは走りすぎにあります。
ケガの予防策としては、
- 「正しい練習方法」を知る(自分のレベルに合ったトレーニング方法や、適切な練習量の目安を知ることが大事)
- 「体のケア」をする(練習後、アイシングやストレッチなどをおこない、体の疲労を抜く)
といった対策をとることで、ケガのリスクを抑えることが可能です。
初めてランニングをする方の場合、こちらの記事がおすすめです。
初心者ランナーの方を対象とした、正しいランニングの「方法」について、詳しく説明しています。
ケガを未然に防ぐためにも、ランニングを始める際には、ぜひ参考にしてみてください。
2|「継続」が難しい
ランニングの2つ目のデメリットは、「継続が難しい」という点です。
ランニングは、良くも悪くも「シンプル」なスポーツです。
そのため、走ることに飽きてしまうというケースもよくあります。
「飽き」を防ぐには、
といった、自らのモチベーションを高めるための工夫が大事です。
それぞれ詳しい内容が書かれたリンクを下記に載せておきます。
「継続が苦手」という方は、ぜひチェックしてみてください。
3|「日焼け」に注意が必要
最後、ランニングの3つ目のデメリットが、「日焼け」に注意が必要なことです。
「なんだ、ただの日焼けか…」
とあなどってはいけません。
「日焼け」=「肌の色が黒くなる」だけではありません。
日焼けの原因、つまり「紫外線」を浴びることによって、細胞内に「活性酸素」が発生し、肌の老化を引き起こす可能性もあります。
たとえば、長く健康でいるためにランニングを始めたとしましょう。
体の脂肪が落ちたり、あるいは筋肉がついたりして、肉体年齢が若返ったとします。
しかし外見だけが、むしろ“老けて”見られるようになったらショックですよね?
そうならないためにも、しっかり紫外線対策をしてランニングを楽しむことが大切です。
- 「日焼け止め」を塗る
- 「帽子」を被る
- 「サングラス」をかける
上記のアイテムの詳しい「選び方」については、以下の記事が参考になります。
せっかくアイテムを用意したのにもかかわらず、ランニング用として「合わない」、「使いづらい」ということのないよう、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ|ランニングは始める「価値」がある!
この記事では、ランニングのメリットとデメリットについて、自身の経験をもとに詳しく解説してきました。
1|財布に優しい(①初期費用が安い・②道具のコスパが良い・③施設代が不要)
2|自由に楽しめる(「場所・人数・時間」に縛られない)
3|体力が身につく(「疲れにくい体」、「ケガに強い体」が手に入る)
4|ストレス解消になる(セロトニンの分泌により、「リラックス効果」が得られる)
5|ダイエットに効果的(大幅なダイエットのほか、体型維持にもおすすめ)
6|成長を実感できる(①成長方法がシンプル・②個人競技・③マラソン大会の存在)
7|人間関係が広がる(人との「出会い」や、「コミュニケーションツール」として役に立つ)
1|意外とケガが多い(多くの場合、「走りすぎ」が原因、正しい練習方法を学ぶことでケガを防げる)
2|継続が難しい(シンプルなスポーツがゆえに「飽きやすい」、モチベーションUPの工夫が大切)
3|日焼けをしやすい(紫外線による「肌の老化」に注意が必要、紫外線対策をすることが大事)
最後にランニングがおすすめかどうかに対する、個人的な見解を述べたいと思います。
結論としては、ランニングには始めてみる「価値」があると思います。
この記事のなかで説明してきたとおり、ランニングで得られるメリットは大きいです。
もちろん、人には「合う合わない」があるので、ランニングを始めたとしても、途中で辞めてしまうこともあるかも知れません。
ですがその場合、ランニングを始めるうえでの「初期費用の安さ」というアドバンテージが効いて、それほど大きな損にはならないはずです。
ランニングへのチャレンジは、「リスクに対する、リターンが大きい」です。
ランニングを始めてみようか迷っている方は、思い切って、まずは「一歩」踏み出してみましょう!