ランニングフォームを改善したい……
と悩む方で、「e3グリップ」が気になっている人はいませんか?
e3グリップとは、握ることで「フォームのバランス調整」をアシストする、ランニングアイテムのことです。
自身ラン歴10年のランナーです。(プロフィールの詳細)
e3グリップを6年使用した経験を活かし、
- 実際に得た「3つの効果」
- 使い方の「コツ」
について徹底解説。
e3グリップを使って、
- 本当にフォームが良くなるの?
- 買う価値はあるの?
と疑問に感じている市民ランナーの方は、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
e3グリップを買ったきっかけ
e3グリップを買った、自身のきっかけについて話します。
「握り方」の重要性
ランのパフォーマンス向上のために、フォーム作りに取り組んでいた当時。
本やネットを駆使して、情報収集に励んでいました。
あるときアドバイスに、「手を軽く握る」という言葉が多いことを発見。
単なる偶然? 気にしすぎか? とも思いました。
しかしランニングは全身運動。
たとえば顎や目線の位置を変えるだけで、走りやすさに違いが表れます。
一見、無関係に思えるポイントに、フォーム改善のヒントが隠されていることがあります。
そこで試しに、「手部分」の修正に取り組んでみることに。
「握る動作」に着目したアイテムがないか探したところ、e3グリップに行き着いたわけです。
陸上競技専門メーカー「NISHI(ニシ)」の製品
e3グリップの販売会社は、「ニシ・スポーツ」。(NISHIとも略される)
NISHI(ニシ)は1951年から続く、陸上競技の専門メーカーです。
握るだけでランニングフォームをアシストする……
それだけ聞くと、やや怪しい商品に感じるe3グリップ。
しかしNISHIのアイテムであれば、信頼性がありますし、(フォーム改善に関する)明確な理由があると判断。
思い切って購入に踏み切りました。
e3グリップには2サイズが存在。
- 『T7776』:小指と人差し指の、付け根を結ぶ長さが8cm以上の方向け(男性におすすめ)
- 『T7776S』:上記の長さが8cm未満の方向け(女性や子どもにおすすめ)
手の長さが8cm以上に該当する自分は、「T7776」をチョイスしました。
e3グリップで得た3つの効果
e3グリップを使用して得た、3つの効果について説明します。
「リラックス」して走れる
e3グリップを握ることで、「リラックスして走れる効果」を実感。
試しに、腕振りの基本ポーズを取ってみます。
- 背筋を伸ばして真っ直ぐに立つ
- 目線は正面に向ける
- 肘を90°に曲げる
その状態でe3グリップを握ります。
するとその瞬間、
- 胸が開く
- 肩甲骨が寄る
2つの手応えを得ました。
「胸を開いて〜、肩甲骨を寄せて〜」といったフォーム指導を耳にしたことはありませんか?
正しい「手の握り方」の実践は、それらアドバイスの実現に役立ちます。
その結果、力みのない上半身の姿勢が手に入り、
- 呼吸がしやすくなる
- スピードUP(着地の反発を全身で受けられる)
といったメリットを獲得できました。
自然な「腕振り」が身につく
e3グリップの使用は、「腕振り」の習得にも役立ちます。
e3グリップの重さは片方約66g。
重すぎず、軽すぎない、絶妙な重量感です。
具体的にはその重さ(重力)を活かし、腕を無理に引くのではなく、「自然に振れる」感覚を養うことに成功。
そのおかげで、
- ストライドが伸びる(しっかり肩甲骨を動かせる)
- スタミナの温存(非効率な腕振りによる消耗が抑えられる)
といったメリットが得られました。
腕振りに苦手意識のある方であれば、コツを掴みやすいように感じます。
また、ある意味「重り」を持って走ることから、筋力アップにも貢献しますよ。
フォームの「左右差」を減らせる
e3グリップは、フォームの「左右差」を減らすのにも便利です。
たとえば、
均等に走れている場合=握る強さにバラつきがない
走りにくさを感じる場合=どちらか一方を強く握っている
上記のように、走り方のクセは「手」にも表れます。
e3グリップを活用することで、握り具合の差によるバランスチェックが可能。
また力加減を揃えることで、乱れたフォームの回復にも役立てられます。
- 片方のシューズだけ消耗が早い
- ケガする箇所がいつも一緒
こういったランナーの方は、フォームに偏りがある場合が多いです。
e3グリップは「フォームの左右差」における、問題解決にも活躍しました。
e3グリップの使い方のコツ
e3グリップの、使い方のコツを説明します。
「軽く」握る
e3グリップを使うポイントは、「軽く」握ること。
強く握ってしまうと肩に力が入り、得られる効果を十分に引き出せません。
とくにランニング後半、疲れているときは要注意。
集中力が切れ、手の握り加減を疎かにしていることがあります。
つい手に力が入っていないか、ときどき確認しながらランニングをおこないましょう。
「紐」を活用する
e3グリップには、手首に通して使うための「紐」が存在。
ランニング中、(e3グリップを)握りっぱなしの状態が続くと、手が疲れることがあります。
途中で腕を休めたい場合、紐を使って両手をカラの状態にすることが可能。
とは言え、e3グリップをぶら下げたまま走るのは、やや邪魔になります。
そこでおすすめの方法を紹介します。
1|手首には通さず、手の甲側から親指部分に向かって紐を引っ掛けます。
2|するとe3グリップをくっつけたまま、手を離すことができます。
手を休めたあと、握り直す動作も楽ちんです。
e3グリップを購入した際、ぜひ試してみてください。
「ジョギング」と組み合わせる
e3グリップの使用は、「ジョギング」との組み合わせがベターです。
たとえばスピード練習では、タイムや本数などを気にする必要があります。
その分、フォーム修正だけに意識を向けるのが難しいわけです。
マイペースで走れるジョグであれば、フォーム改善のみにフル集中が可能。
e3グリップのメリットを体感しやすくなります。
ジョグ以外ではLSD(ゆっくり長く走る練習)での使用もおすすめです。
まとめ|フォーム改善に本気な人には「有り」
この記事では、e3グリップの「効果」や「使い方のコツ」について解説してきました。
- リラックスして走れる(とくに上半身)
- 腕振りの習得に役立つ(e3グリップの重さが便利)
- フォームの左右差をチェック&修正できる
- 軽く握る
- 紐を活用する
- ジョギングと組み合わせる
【結論】
ランニングフォームを改善したい方にとって、e3グリップの活用は「有り」に思えます。
とくに上半身のフォームのコツを掴む、有効な手段になると感じました。
e3グリップについて調べている人は、フォーム修正に対し、かなり本気で取り組んでいるのでは?
(でなければ、e3グリップのようなマニアックな道具にたどり着かないはず)
そんな前向きなランナーの方に、e3グリップは非常におすすめです。
ぜひ実際にGETし、フォームを磨いてみてください!
PS.
ランイズムでは、ランニングフォームに役立つアイテム(スタイルアスリート2など)をほかにもレビューしています。
フォーム改善に興味のある方は、併せてチェックしてみてください。