ランニングシューズは「使い分けた方が良い…」そんな話を耳にしたことはありませんか?
実際ランニングシューズを何足か用意することで、4つのメリットが得られます。
- シューズの寿命が伸びる
- ケガ防止
- 練習の効率UP
- レースに役立つ
自身ラン歴10年のランナーです。
自らの経験を活かし、それぞれのメリットについて丁寧に説明したいと思います。
また、
- 履き分け方の具体例(初〜中級者ランナー向け)
- 履き分ける際の注意点
についても解説。
- ランニングシューズを使い分ける効果ってなに?
- どんな種類のシューズを揃えればいいの?
と疑問に感じているランナーの方であれば、知って得する内容となっています。
気になった方はぜひ参考にしてみてください。
ランニングシューズを使い分けるメリット
ランニングシューズを使い分ける、「4つのメリット」についてみていきます。
シューズの寿命が伸びる
ランニングシューズを使い分けると、靴の寿命を伸ばすことが可能です。
その理由としては、シューズの使い過ぎを防げるから。
もう1足を買うのは先行投資になるが、ローテーションを組みことでシューズは長期間にわたってベストの状態を保てる。使いすぎによる早期の劣化を防ぐこともできるのだ。
ランニングシューズを長持ちさせる12の方法.Nike 日本|6. シューズを休ませ、ローテーションを組む
シューズにも適度な休養が必要です。
何足か用意することで、シューズへのダメージを分散できます。
また、たとえば毎日走りたいランナーがいたとします。
ランニングシューズを1足しかもたない場合、シューズを休ませる暇がなく、メンテナンスが疎かになりがちです。
ですが2足あれば、片方のシューズを使うあいだ、もう一方は洗濯に回すこともできます。
汚れによるシューズの劣化を防げます。
足のケガ防止
ランニングシューズの使い分けは、足のケガ防止にも役立ちます。
ランニングシューズの使用後は、本来のクッション性が戻るまで、1日〜2日の時間が必要になるからです。
Nikeの技術者によると、クールダウンには24~48時間以上のブランクが必要だ。正確なリカバリー時間は、複数の要因(素材、体重、地形、走行距離)によって変わってくる。ラン後にフォームミッドソールが復元するまでの時間を十分に取ると、次回のランでも本来のサポート性能が発揮され、反発力の持ちもよくなる。
ランニングシューズを長持ちさせる12の方法.Nike 日本|6. シューズを休ませ、ローテーションを組む
同じシューズのみでランニングをおこなう場合、「サポート性能を十分に引き出せていない」ことも考えられます。
シューズを複数揃え、ローテーションを組むことで、ベストなクッション性の維持が可能。
結果、足のケガ防止に繋がるというわけです。
練習の効率UP
ランニングシューズを履き分けることは、練習効率UPにも有効です。
たとえば実施するトレーニングによって、シューズに求められる性能は異なります。
【ロング走】
目的:距離を踏んでスタミナを身につけたい
=(足を守るために)クッション性が大事
【スピード練習】
目的:速いペースで身体に負荷をかけたい
=(スピードを出すには)軽量性が役立つ
トレーニングの目的に合うシューズを選ぶことで、メリハリの効いた練習がおこなえます。
またシューズの履き分けには、「いつもと違う走り心地(刺激)」を得られるメリットも存在。
気分転換に繋がり、トレーニングの「マンネリ化」防止にも一役買います。
レースに役立つ
ランニングシューズは大きく「練習用」・「レース用」と区別することができます。
レース用シューズの特徴は以下のとおりです。
【長所】
- 軽量
- グリップ力が強い
【短所】
- 耐久性がイマイチ
- 値段が高い
自己ベスト更新を目指すランナーの場合、レース用シューズを手に入れることで、より良い結果(タイム)が期待できるはずです。
たとえば、ハーフマラソン「1時間40分切り」を狙うランナーがいたとします。
レース結果が「1時間40分00秒」と「1時間39分59秒」とでは、1秒しか違いはありません。
しかしその1秒の差が、目標の「達成or未達」を分けることもあります。
勝負シューズの存在は「1秒を削り出す」強力な武器になります。
上手な履き分け方
ランニングシューズの「履き分け方」の具体例を紹介していきます。
初心者から中級者まで、レベル別に解説していきます。
初心者|「定番モデル」2足あれば安心
ランニング初心者の方は、クッション性を重視したモデルを2足用意すると安心です。
まずはケガせず、ランニングに慣れることが重要です。
練習メニュー別に、無理にシューズを揃える必要はありません。
「マラソン大会に出る場合、レース用はどうしたらいいの?」
と思った方には、各スポーツメーカーの定番モデルをおすすめします。
長年アップデートを重ねてきたロングセラーモデル、その実力は伊達じゃありません。
エントリーモデルに求められるクッション性や安定性はもちろん、軽量性、反発性にも優れ、レースでも活躍します。
「練習用」と「レース用」、兼用で使えてコスパが良いです。
自身が履いたなかでもイチオシの「定番シューズ」について、まとめた記事を載せておきます。
シューズ選びに迷われた方は、ぜひチェックしてみてください。
中級者|「用途別」に3〜4足あれば便利
ランニング中級者の方は、トレーニング用、レース用を含め3〜4足のシューズを用意しておくと便利です。
具体的には、
【ジョグ・ロング走】
定番モデル2足
【スピード練習】
軽量モデル1足
【マラソン大会】
レース用モデル1足
の組み合わせがおすすめです。
フルマラソンに参加する場合、クッション性に優れた定番モデルを使用するなど、手持ちのシューズを臨機応変に活用することもできます。
シューズを上手く履き分け、トレーニング効果UP、自己ベスト更新を目指しましょう。
使い分ける際の注意点
ランニングシューズを使い分ける際の、注意点について説明します。
結論、レース用シューズを「ぶっつけ本番」で使用するのは避けましょう。
レースのために購入したシューズ……
練習で履くのはもったいない、と感じてしまいますよね?
ですが、実際に走ってみなければ欠点に気づくことはできません。
- アキレス腱がシューズと擦れないか?
- マメができる箇所がないか?
- 走っていてなにか不具合が生じないか?
事前に問題点がないかを、しっかりチェックしてからレースに臨みましょう。
ちなみに上記①・②の場合、
- 絆創膏(またはテーピング)を貼る
- ソックスを変更する
といった方法でトラブルを回避できます。
まとめ
この記事では、ランニングシューズを使い分けるメリットや、履き分け方の具体例、注意点について詳しく解説してきました。
- シューズの寿命が伸びる(使い過ぎを防ぐ)
- ケガ防止(クッション機能の回復が可能)
- 効率UP(練習にメリハリがつく)
- レースに役立つ(1秒を削る武器になる)
- 初心者|「定番ランニングシューズ2足」でOK
- 中級者|「練習用2〜3足」、「レース用1足」もっていると便利
レース用シューズの、ぶっつけ本番使用はNG
(試走をおこない、問題点がないかチェックしよう!)
ランニングシューズを使い分けることには、「お得」が盛りだくさんです。
走ることに慣れてきた初心者ランナーの方や、記録に挑戦したい中級者以上の方であれば、シューズを複数用意しておいて損はありません。
どちらの場合も、汎用性に優れた「定番ランニングシューズ」をもっていると便利です。
ぜひ自身の(ランシューにおける)ローテーションに組み入れてみてください!